スポットライト 世紀のスクープ 感想

映画「スポットライト 世紀のスクープ」を観ました。
5月1日、TOHOシネマズららぽーと横浜にて。

教会関係者による児童への性的虐待事件を取り上げようとする新聞記者さんたちのお話。
事実に基づく物語。

神父さんというのは身近な例で考えると学校の先生みたいな存在なのかな、と思いました。
実際に記者チームの母校で教鞭をとっていて部活の指導をしたりもしていたようですし。

虐待事件そのものに加えて、その事件を隠蔽しようとする組織的な体制をこそ批判しようとする姿勢もまたジャーナリズムなのかもしれません。

新聞記者さんというのはたいへんなお仕事なのだなあ、というのが率直な感想ではあります。

が、「新聞」というものにそこまでの影響力があるのはあまりピンとこない部分もあります。
新聞は日々の雑多なニュースに追われてしまっていて、特定の事件に対する追跡調査なんてやっているのだろうか、と思ってしまうのです。
時折、連載コラムのような形で掲載されているものもあるようですが。

どちらかというと、こういったスクープ記事は週刊誌に分があるのではないかなあ、という印象があるせいかもしれません。

以前スルーされていたのに今更になって取り組むなんて、という態度の変化を責めてもしかたないのかもしれません。
ものことには適切な時期みたいなものがあるのかもしれません。

たまたま偶然なのでしょうけれども、見る人によっては911 が寓意的な暗示にも見えてしまうのかもしれません。