映画「捨てがたき人々」を観ました。
R18+。
原作未読。
長崎五島のお話。
ちょうど今「ばらかもん」のテレビアニメも放送中で、同じ舞台ということで奇妙な親近感があります。
なお、本放送では追えていなくて某にこにこな一挙放送で見た模様。
言葉がわからなくて何言ってんだかわかんねー具合とかがまさに、なのですが、次第に耳が慣れてきたのかなんとなくわかるような気がしてくるあたり、人間の順応性も侮れません。
あるいは、主人公さんが環境に順応してきたのを体感できるような演出意図なのかもしれませんが。
アニメーションで見ると青い海青い空の鮮やかさが印象的でしたけれど、実写だとどうしても灰色っぽくなってしまうのかな〜、などと眺めていましたが、場面によってはとても鮮やかな青色に映っていたので、あれもまた心象風景的なものなのかもしれません。
ともあれ、クズみたいな人間は何をやってもクズでどうにもなりゃしねーんだよ、と言われているみたいで、これはもう少子化の問題点そのもののように思います。
自分みたいなクズが親になったらこどもがかわいそう。
ごくありふれた、一般的になりつつある感覚だと思います。
家庭内児童虐待が事件として取り沙汰されると、育てられないなら生まなきゃいいのに、と思ってしまいます。
そもそもこどもを授かることを「できちゃった」と表現するような社会では、こどもは過ちであり失敗であり不要な存在に思えてしかたありません。
経済的に苦労している家庭で育つこどもはその境遇から抜け出せないならば、その連鎖はどこかで断ち切るべきだとすら思うわけです。
タカになれるトンビの子なんて、そうざらにいるものではないでしょう。
もしそれが常態的に可能であるならば、世の中タカだらけになってしまいます。
(あるいは、二極化はその現れなのかもしれませんが。)
そんなわけで、子に「正義」と名付けた主人公さんの心境は少しばかり推し量りがたい感じでした。
以下、18禁。
「ばらかもん」とは落差が大きいので要注意。
さて、R18+ということで、それはもう盛大なせっくす祭りでありました。
あっちもこっちもせっくすせっくす。
おっぱいおっぱいしりおっぱい。
大画面であだるとなびでおを観賞している気分でした。
貸し切り状態でしたし。
うはうは。
こんなんで採算合うのか心配にすらなります。
ともあれ、見どころは大森南朋さんの尻でありましょう。
男の尻丸出し姿というのは、なんとも滑稽で、悲哀すら漂います。
正直萎えます。
末路もそれぞれ悲惨なものですし。
男って悲しい生き物ですよね。
逆に女性陣はなんともたくましい。
ちちを放り出し足を絡め背中を仰け反らせて、人生を謳歌しているかのようです。
魚を捌くまな板の上での行為などは、なんとも示唆的です。
それにしても、こういったえろ物件を見聞きする度に、世の中がこんなにもせっくすで溢れかえっているという事実に愕然とさせられます。
一体全体、どうしたらそこまですんなり事が運ぶのか、不思議でなりません。
(いや、本作の主人公さんの場合はそんなにすんなりでもないのですが。)
つまるところ、在るところにはより集まって、無いところには近づいてもこない、という金銭と同種の格差が厳然としてあるように思えるのでした。
善良で人畜無害な小市民なんて存在しないことと同義なのかもしれません。
ジョージ秋山さん原作の映画を観たのは「アシュラ」に続いて二本目だったと記憶していますが、他のまんが作品もこんなに宗教的な雰囲気なのかしら。
宗教的なものに批判的、というべきか。
某えばんげりおんがあんなんで大変な盛り上がりを見せたわけですが、こういったテーマというのは普遍的なものなのかもしれません。
「ぜにげばぁ!」は原作者ネタでしょうか。
「罪と罰」、読むべきか。
あと、映画「ラブ&ポップ」、そういえば本編は観たことなかったような気がして俄然観たくなりました。