新海誠展
「彼女と彼女の猫」「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」「クロスロード」などなどの、展覧会です。
「ほしのこえ」「雲のむこう、約束の場所」「星を追う子ども」もポスターみたいなのとかが展示されたと思います。
絵コンテやら原画やら背景やらに加えて、ドキュメンタリやメイキングや動画本編などなどの映像も観ることができるみたいだったので、できればもっと腰を据えてのんびり拝観したかったです。
ちょいと優先順位の設定をしくじりました。
で、展示を見てまず驚くのが、絵が大きいこと。
自分が知っているのはえばんげりおん展と、先日の山本二三展くらいではありますが、あれらと比べて格段に背景美術の絵が大きい。
迂闊にもあれが原寸大なのか確認していませんでしたが、
少なくとも展示されていた背景画のあの大きさはちょいと衝撃的です。
が、同時に納得のいく部分でもあり。
アニメーションにおいて「絵がきれい」と言う場合にその指し示すものはいろいろあるのでしょうけれども、そのうちのひとつに解像度があると思います。
どれだけ繊細に描かれているか。
どれだけ鮮明に映っているか。
デジタル画像の解像度というのは元の絵の大きさに依存するでしょうから、元の絵が大きいならば映像があれだけ鮮やかなのも頷けます。
絵コンテではなくビデオコンテというのを初めて知ったのですが、わざわざ実写でどんな映像にするか先に決めておいてそれを絵にしていくというのですから手が込んでいます。
実はこれまで新海誠作品をさほど熱心に観てきたわけではないのですが、今回このような場で振り返ってみると、「言の葉の庭」が存外に心に残っていることに気づきました。
お話というより、葉っぱというか緑色、それも雨に濡れて透き通るような鮮やかな緑色の印象。
あと、足。
不思議なものです。
「言の葉の庭」の作中で主人公くんが作る靴の実物まで展示してあるのは、なんかすごいこだわりです。
物販でBDがあったら購入したくなっていた勢い。
そんなわけで記念についつい軽率に「秒速5センチメートル」のBDを購入してしまったのでした。
三島という辺鄙な場所なのは、「クロスロード」のZ会の本社だから、っぽいです。
近場でこういうのがあると嬉しいものです。