KING OF PRISM by PrettyRhythm 感想
映画「KING OF PRISM by PrettyRhythm」を観ました。(1月10日観賞分)
プリティリズムについては劇場版みたいなのを見た程度だった気がします。
男性キャラクターも存在しているらしいことはなんとなく知っていましたが、こんなにちゃんとした物語になっているとは思いませんでした。
この映画ではプリズムショーを初めて見に来た一条シンさんが主人公。
プリリズをあまり知らないぼく自身と視点が重なるような、いかにも主人公然とした主人公です。
そんな一条シンさんが、ひょんなことから「プリズムショー」を見に行くところから始まります。
そして、あっという間にプリズムショーの魅力に取り込まれていきます。
プリズムショーおそるべし。
個人的な認識としては、女性向けの作品には大まかに二通りの系統があるのかと思っていました。
つまり、
1. 女性主人公が中心に立っていて、女性主人公の周りに攻略対象となる男性キャラクターが配置されるものと、
2. 女性キャラクターが不在で、男性キャラクター同士の掛け合いを眺めるもの、
という分類。
本作の場合、「プリティリズム」本編は女性キャラクターばかりだったのに対して、この「KING OF PRISM」はほぼ男性キャラクターのみ、と言ってしまってもよさそうです。これだけならば上記の(2)の分類ですみそうです。
*1
しかし同時に、彼らがステージに立ったときは観客として女性を設定しているかのように激しくアピールしていきます。
顔を塗りつぶしたのっぺらぼうのような女性キャラクターを擬似的に寄り添わせて、自転車で二人乗りアピールをして見せたりするわけです。
ここまでいくと、上記の(1)の分類になるでしょう。
つまり、「男性キャラクターから女性客へのアピール」の部分と、「男性キャラクター同士だけのやりとり」と、高度な次元で両立してしまっているように思えたのでした。
中でも個人的に一番の見どころは、大和アレクサンダーさんです。
主に中の人の要素が大きいことは否めませんが、*2、主人公側がいかにも優等生っぽい感じなのに対して、大和アレクサンダーさんは相当な野心家であるように見受けられました。
そんな大きな野望を抱えた大和アレクサンダーさんが、ぴっちりと身体にフィットするようなボディスーツをまとってストリートダンスでバトルするわけです。EZ DO DANCE に合わせて。
いやあ、ダンスバトル、熱いです。時代はダンスバトルです。
ニチアサのブレイブビーツみたいです。
そんなわけで、ただでさえ弱小事務所なのに更に主力グループの中心メンバーが脱退、みたいなことになっている一方で、何やら悪役っぽい巨大事務所が暗躍していて、まさしく「俺たちの戦いはこれからだっ!」状態で終わってしまうので、正直なところ、映画単体としての完成度はあまり高いとは言えそうにありません。
が、今後、このお話が展開していくプロローグとして見るのであれば、文句なく良い出来だと思いますし、否応なく期待が高まります。
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