映画「10クローバーフィールド・レーン」を観ました。
6月18日、川崎チネチッタ。
字幕版。
通常音響版。
謎の外敵の襲撃から逃げ回るお話かと思いきや、密室系の心理的サスペンスホラーでした。
同棲していた部屋から飛び出して車をかっとばしていた女性が事故って、目覚めたのはシェルターの中でした。
シェルターの中に居るのは他に男性が2人だけ。
2人の説明によると相手は不明ながらも大規模な襲撃を受けていて、人体に悪影響のガスをまき散らされているため、シェルターの外に出るのは危険だとのこと。
ただ、女性の側にしてみれば、わけもわからず連れ込まれて閉じこめられたようなものなので、男性たちの説明を鵜呑みにするわけにはいきません。
隙を見ては脱出しようと画策したり、懐柔して油断させようとしたり。
はたして、男性陣の言うとおりにシェルターの外の世界は滅亡してしまったのか。
はたまた、主人公の女性を閉じ込めておくための狂言なのか。
どちらともつかない状況に、観賞しているこちらもハラハラドキドキヤキモキヤキモキ。
自分が置かれている状況がわからないというのはどうにも不安感がいや増します。
映画「ルーム」のお母さんもこんな心境だったのかしら。
主人公さんは自分のおかれている状況はわからないながらも必死で脱出する算段を練ります。
正直に言えば、もう少し男性陣の説明を聞いてからでもいいのではないかと思ってしまう気持ちもあったのですが、得体の知れない男性たちと一緒の閉鎖空間に閉じ込められて共同生活を余儀なくされるという状況は、やはり問答無用にでも脱出したいものなのかもしれません。
ホントかウソかという心理戦だけでなく、モンスターパニックもののような側面もあったりして、多層的な楽しみ方ができそうなおもしろい映画だと思いました。(ドキドキハラハラの意味でも興味深い意味でも)