映画「そこのみにて光輝く」を観ました。
R15+。
R15とR18の違いがあんまりわかっていないのですが、このくらいでもR15なのですね。
えろ方面はともかく、グロというか、ヒッと縮こまってしまうような画面もありますので、要注意。
池脇千鶴さんの胸部の先端部とか見えてたような気もしましたけれども、
それよりも、綾野剛さんの背中のほうが印象強いのですが、どうしたものかしら。
骨なのか筋肉なのかわかりませんが、筋張ったようなゴツゴツした背中と、肩甲骨から肩を通って二の腕あたりのライン、こういうのが細まっちょなのかしら、とか思ったり。
これがセクシィ、シャバダドゥ。
高橋和也さんがわりと肉付きのいい感じだったのと、対照的な気がします。
しり、とかも。
さらに何より、菅田将暉さんの役柄が、もうね、いいんですよ。(鼻息荒く)
陽気な、根明な感じで、人懐っこい。
お姉ちゃん大好きな弟くん。
ちょっと頭に血が上りやすくてカッとなりがちですが、それも身近な他の誰かの為だったりして。
あぁ、よいものです。
わかりにくい例えを挙げると、中村明日美子さんのマンガで、黒髪さんと金髪さんの組み合わせというのが一種の黄金パティーンだと思うのですが、
・生真面目な黒髪さん(眼鏡)と、
・ちゃらんぽらんな金髪さんと、
みたいな組み合わせで、
その金髪さんみたいな雰囲気が、この菅田将暉さんの役どころだったのではないかと思えるくらい。
綾野剛さんも、眼鏡こそ掛けていないものの、わりと無口なむっつりした感じでしたので、
まあ、そういう風にも見えちゃいますよね。
男子同士で自転車二人乗りしてますし。
タバコも、今どき珍しく、すぱすぱと四六時中に吸ってました。
お話自体はわりと救いが無くてつらい感じなのですが、ここまでどん底だと、いっそ清々しいくらいかもしれません。
「捨てがたき人々」と近しい世界観かもしれません。
悪趣味ではありますが、こういうお話を見て、自分はまだ恵まれている方なのだなあ、みたく自分を慰めることも必要なのかもしれませんけれども、だからといって、彼らみたいな人々のために何か出来るだろうか、みたいな傲慢な考えを抱けるほどには、日々の生活には余裕は無かったりしますし。(言い訳)
明日は我が身、と思いつつ、子孫に苦労を負わせるわけにはいかないので、自分の血脈はここで断つ、くらいの意気込みもあっていいのではないかと思ったり。
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そういえば、この前に見た映画が「君がいなくちゃだめなんだ」という作品で、題名にもなった台詞について、あの映画の中では救済でしたけれども、
こちらでは、何がどう間違ったのか、同じような台詞を言ったにもかかわらず「キモイ」扱いされてしまうという、作品をまたいだ価値観の転換劇みたいな高次元の感覚を味わったりしました。
言葉って難しい。
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余談ですが、上映中に、おかしなタイミングでピロリロピロリロみたいな場にそぐわないBGMが流れて何事かと思いきや、客席のケータイの着信音だったらしい、という劇場ならではの臨場感も体験できました。
電源OFFはマナーというか、周囲の迷惑はもちろん、鳴ってしまったご本人が一番恥ずかしかろうと想像してしまいます。
- 作者: 佐藤泰志
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