2015年9月の鑑賞メーター



観たビデオの数:22本

観た鑑賞時間:2279分

野火野火
渋谷ユーロスペースにて。原作未読。
市川崑版未見。戦争のお話。というか、もはや何と戦っているのかわからなくなった人たちのお話。ひどいものです。戦いそのものの凄惨さもありますが、熱帯雨林の中で生き残ることが目的と化しているようなあまりもの無謀さが、ひどいものです。後半では『カンビュセスの籤』的な要素が盛り込まれていて、肝を冷やします。自分ならはやいとこミートキューブになる選択をしてしまいたいと思います。
鑑賞日:09月22日 監督:塚本晋也

私たちのハァハァ私たちのハァハァ
テアトル新宿にて。ロックバンド「クリープハイプ」のファンである女子高校生4人組が、東京は渋谷で開催されるライブを見に行こうと福岡から旅をするお話。はじめは中学生かと思ってたくらい、考えや行動の幼さに驚きましたが、旅を通してなんやかんや、成長したのやらしていないのやら。本人たちに危機感がまったく無かったのが、見ているこちらとしてはヒヤヒヤものでした。親としてもつらいだろうと想像してしまいます。事件に巻き込まれなかったのは奇跡だとすら思えます。
鑑賞日:09月21日 監督:松居大悟

赤い玉、赤い玉、
テアトル新宿にて。映画監督さんが大学生に教えたり自作の脚本に悩んだりなお話。表題の「赤い玉」とは、男性の機能に関する都市伝説的なアレ。もっと仰々しく出てくるかと期待しましたが意外にあっさりとぽろり。例の珍しい棒でビンタするって話はしばしば見聞きするような気がしますけれども、逆に珍しい棒をビンタされるというのはなんだか倒錯的でいいなあとか思ったり。採血のときに血管が出てこなくて看護士さんにぺちぺち叩かれるのを思い出してしまいました。
鑑賞日:09月21日 監督:高橋伴明

黒衣の刺客黒衣の刺客
新宿ピカデリーにて。前提として知っておくべき知識をまったく持ち合わせていないもので、お話の中身はほとんど理解できていないと思います。ともあれ、隠娘(いんにゃん)さんが、名前ともどもかわいらしいです。/余談ですが、なんだか妻夫木聡さんそっくりな俳優さんだなぁと思っていたら妻夫木聡さんご本人だったらしいのがいちばんの驚きでした。
鑑賞日:09月21日 監督:ホウ・シャオシェン

ヒューマン・ハイウェイヒューマン・ハイウェイ
新宿シネマカリテにて。ディレクターズカット版。オリジナルは1982年だそうで。未見。海外作品のはずなのになぜか「昭和」のノリみたいなものを感じたり。(時系列的には逆で、こういうノリが輸入されたのがいわゆる「昭和」感なのかもしれませんけれども。)辻褄とか整合性なんてほとんど意味を為さないような、不条理とでも表現すればいいのか、なんともハチャメチャで支離滅裂なわけのわからなさが楽しいです。ミュージカルってすごいです。
鑑賞日:09月20日 監督:ニール・ヤング

クーキークーキー
新宿武蔵野館にて。捨てられたぬいぐるみが元の持ち主のところへ戻ろうとする大冒険です。『スペース☆ダンディ』の「掃除機だって恋するじゃんよ」を思い出すようでもあります。捨てられたゴミの間でも派閥のようなものがあったり取り締まり部隊がいたり。森には森の掟やら村長の座の奪い合いやら。どこへ行ってもめんどくさい人たちはいるみたい。赤いクマのぬいぐるみ・クーキーさんの健気さと、持ち主であるオンドラ少年との信頼関係、同調が、いいなあと思いました。
鑑賞日:09月20日 監督:ヤン・スウィエラーク

ピエロがお前を嘲笑うピエロがお前を嘲笑う
新宿武蔵野館にて。WHOAMI。ピエロのお面をしたネットワーク犯罪グループのお話。セキュリティの穴は人である。難しい問題です。世間ではプライバシーマーク制度みたいなのに取り組む動きもありますが、そんなのでどうにかなるものなのか、どうもしっくりきていなかったりします。紙ゴミを漁ったりフィッシングメールで釣ったりといった手口とか、怖いものです。最終的には視聴者をも煙に巻くような大それたトリックがお見事でした。
鑑賞日:09月20日 監督:バラン・ボー・オーダー

EDEN/エデンEDEN/エデン
新宿シネマカリテにて。DJさんのお話。ダフトパンクさんという方々もあまり存じ上げないもので、ディスコだかクラブだかみたいなところでどんちきどんちきやってるなー、くらいな感じでした。DJさんという職業は何をやってるのかよくわかっていないものでして。とはいえ、劇中で流れる音楽の重低音のどんちきどんちきは心地よいものでした。
鑑賞日:09月20日 監督:ミア・ハンセン=ラヴ

ザ・ヴァンパイア 〜残酷な牙を持つ少女〜ザ・ヴァンパイア 〜残酷な牙を持つ少女〜
新宿シネマカリテにて。A GIRL WALKS HOME ALONE AT NIGHT。モノクロの映画。白と黒のくっきりした画面がいちいちかっこいいし、音楽も場面に合っているのか合っていないのかよくわかんないような不思議な感じで、端的に言うなら「オシャレ」だろうと思います。が、その静かで繊細な機微を読み取るのはけっこう難しいというか、ちょっと集中力が保ちませんでした。ともあれ、指チュパの効果は絶大でした。
鑑賞日:09月20日 監督:アナ・リリ・アミリプール

ハイキュー!! 勝者と敗者ハイキュー!! 勝者と敗者
TOHOシネマズ川崎にて。原作未読。テレビシリーズ未見。インターハイの県予選、なのでしょうか。副題の通りに、勝者と敗者との対比が、ものすごく鮮やかです。これまた青春。/女子バレー部の人たち、とくに右側の短髪さんと左側のポニーテールさんが、よいですね。
鑑賞日:09月19日 監督:満仲勧

心が叫びたがってるんだ。心が叫びたがってるんだ。
109シネマズ川崎にて。ああ、もう、最高でした。「青春の向う脛」。これぞまさしく青春、なのでしょう。言いたいこと、言えないこと、いろんなモヤモヤを抱えた人たちが、生きているんだと感じます。予告編で流れていた曲(「悲愴」だとようやく知りました)もいい雰囲気でしたが、劇中での使い方がさらに素晴らしくて。ああ、たまりません。観てよかったです。
鑑賞日:09月19日 監督:長井龍雪

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド
109シネマズ川崎にて。次から次へと開かされる衝撃の真実、意外な謀略、まさかの追い打ち。なんかすごいです。そりゃあリヴァイ兵長にはできないわ、みたいな。石原さとみさんはやっぱり素晴らしいです。大詰めのところは素直にどかーんといってくれれば爽快でしょうに、なんやらかんやらぐだぐだもたもたして焦れったかったのはちょっぴり残念。あと海の色はどうにか真っ青にできなかったものかしら。あの不発弾に描かれていた絵と釣り合わないように感じてしまいます。
鑑賞日:09月19日 監督:樋口真嗣

天空の蜂天空の蜂
シネマサンシャイン沼津にて。原作未読。これは「今」だからこそ意味のある映画なのかもしれません。震災以前だったらこの警鐘も「ふーん」としか思わなかったかもしれません。同時に、技術者は自分の技術がもたらすものについて、どこまで責任を持つべきなのか。宮崎駿監督の「風立ちぬ」と通底する問題意識を見た気がします。
鑑賞日:09月13日 監督:堤幸彦

ピクセルピクセル
シネマサンシャイン沼津にて。2D吹替版。神谷明さんをそんな役回りで使われてしまったら大絶賛するしかありません。まともにプレイしたことあるのはドンキーコングくらいでパックマンすらルールがわからない人間なもので、元ネタがわからないのが想像以上にストレスでした。とはいえ、2次元大好き人間のドリームがいっぱい詰まったお話だったように思います。ともあれ、歯磨き大事。
鑑賞日:09月13日 監督:クリス・コロンバス

キングスマンキングスマン
シネマサンシャイン沼津にて。円卓の騎士をコードネームに頂く英国紳士なスパイ組織のお話。めちゃめちゃかっこいいです。マナーが紳士を作る。個人的にはマナーなんて適当でいいかなあと思っていたんですけど、そんなことだから紳士になれないのかもしれません。アクション場面がド派手なのに加えてなんだかカクカクした不思議な映像で、すごい迫力でした。あと、クライマックスの汚ねぇ花火っぷりには大笑いしました。ひどいw最後のリフレインもパシッと決まっててしびれます。
鑑賞日:09月13日 監督:マシュー・ボーン

カリフォルニア・ダウンカリフォルニア・ダウン
静岡シネシティザートにて。2D字幕版。地震に被災するお話ではありますが、ほとんど1家族だけの大冒険に終始しているというか、次から次へと迫りくるトラブル、アクシデント、危機、困難、となんとなくジュラシックワールドやクーデターみたいなパニックものと同じようなシナリオ運びに見えました。/日本に居ると高層ビルは案外安全だみたいな説も聞くので、劇中のは「なんちゅう脆いビルじゃ」と思ってしまいますが、耐震強度以上になるとやっぱりああなってしまうのかしら。
鑑賞日:09月12日 監督:ブラッド・ペイトン

ガールズ・ステップガールズ・ステップ
静岡シネシティザートにて。原作未読。女子高校生さんたちがひょんなことからダンス部を作ってストリートダンスに取り組んでいくお話。体育でダンスが必修になる前の世代でよかった。今の生徒さんたちはたいへんだな〜、みたいな。/典型的な少女マンガと言われたら信じてしまいそうな、オーソドックスな部活ものに思えます。(少し衝撃的な部分もありますが)。ある種のアイドルものにも通じるような。それにしてもダンス場面の作画はさすがの迫力でした。
鑑賞日:09月12日 監督:川村泰祐

ピース オブ ケイクピース オブ ケイク
静岡東宝会館にて。原作未読。恋愛依存気味なヒロインさんのお話。綾野剛さんと菅田将暉さんは「そこのみにて光輝く」でも共演なさってましたけど松坂桃李さんも加わって益々の特撮ヒーロー感にうはうは。/銀杏BOYZさんってあまり詳しく存じ上げなかったんですけど、めちゃめちゃかっこいいですね。あの追いかけっこの場面を盛り上げる演奏とか、胸を打たれました。
鑑賞日:09月12日 監督:田口トモロヲ

映画 みんな!エスパーだよ!映画 みんな!エスパーだよ!
静岡東宝会館にて。原作未読。テレビドラマ未見。東三河エスパーの人たちが発生するお話。幼い頃に約束した「運命の人」という、ラブひなとかニセコイとかあのあたりに対するアンチテーゼみたいなものを感じたり。真野恵里菜さんも池田エライザさんも単体ではものすごく魅力的なのに、見分けがつかない場面とかあったりして難儀しました。髪型とかでの記号的な差別化って大事だと思いました。
鑑賞日:09月12日 監督:園子温

アンフェア the endアンフェア the end
横浜ブルク13にて。原作未読。テレビシリーズ未見。警察が射殺目的で発砲とか、黒幕がいかにも悪役だったりとか、物騒な世界だなあと思いつつもなんだか奇妙な安心感もあるような。素手で現場に踏み込むから指紋指紋〜と思ってたら案の定とか。ともあれ、篠原涼子さんのしり。と、仰向けになったときの胸元から鎖骨の向こうにのぞくデコルテ。
鑑賞日:09月06日 監督:佐藤嗣麻子

クーデタークーデター
横浜ブルク13にて。よくまあタイの人はこんなのの撮影を許してくれたものだなあ、みたいな。たぶんいろいろなレイヤーの視点から見ることができて、それによって論旨も変わるだろうと思いますが、個人的には、政治的な面はいろいろとめんどくさそうなんで単純にゾンビものみたいなパニック系統のものだと思って楽しみました。ゾンビとか恐竜とか巨人とか、世の中にはいろんな怖い存在が蔓延していますけど、いちばん怖いのは人間でした、ってオチも定番かなー、みたいな。
鑑賞日:09月05日 監督:ジョン・エリック・ドゥードル

東京喰種トーキョーグール JACK東京喰種トーキョーグール JACK
横浜ブルク13にて。原作未読。テレビシリーズ未見。はじめに監督さんと脚本家さんの対談とか主演の声優さんお二方のインタビューとかで、原作やテレビシリーズを知らずに本作だけ見ても大丈夫ですよーというコメントがあったので安心して見ることができました。お話自体は童貞が女性嫌悪をこじらせたみたいなお話のように感じました。早見沙織さんはやっぱりすごいなあと思いました。
鑑賞日:09月05日 監督:嶌田惣一


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