十二国記

丕緒の鳥 十二国記 感想

小野不由美「丕緒の鳥 十二国記」、新潮文庫 4編の短編集。 ・丕緒の鳥 儀式で使う陶鵲を作るお役人さんのお話。 政治に対する無関心への忠告でしょうか。 ・落照の獄 裁判官さんのお話。 殺刑の是非。 難しい問題です。 ・青条の蘭 山林を管理するお役人さ…

黄昏の岸 暁の天 感想

小野不由美「黄昏の岸 暁の天 十二国記」講談社文庫「魔性の子」の、十二国の世界側から見たお話、になるのでしょうか。タイキくんの失われた1年、そしてタイキくんが帰還するまでの6年間の様子が、なんとなくわかりました。タイキくんを救出しようと諸国の…

図南の翼 感想

小野不由美「図南の翼 十二国記」講談社文庫十二才のお嬢様、珠晶さんが王様を目指して昇山するお話。幼女趣味とか被虐趣味とか嗜虐趣味とかがちょこちょこと顔を出して、ついついぺろぺろしたくなりますが、 珠晶さんはそんなものをはねのけてしまうくらい…

風の万里 黎明の空(下) 感想

小野不由美「風の万里 黎明の空(下) 十二国記」、講談社文庫慶の国王となった陽子さんと、海客・鈴さん、芳の公主さま・祥瓊さんの3人の物語が、重なりました。3人それぞれが、それぞれの物語を経て、成長を果たしています。下巻では、その個別のお話がひ…

風の万里 黎明の空(上) 感想

小野不由美「風の万里 黎明の空(上) 十二国記」、講談社文庫慶の国王となった陽子さんと、海客・鈴さん、芳の公主さま、という3人の視点から、お話が紡がれます。言葉がわからずに、言葉がわかるようになりたいがために、仙となった鈴さんは、その境遇を嘆…

東の海神 西の滄海 感想

小野不由美「東の海神 西の滄海 十二国記」(講談社文庫)エン王とエンキさんのお話。と同時に、エン王に反旗を翻した州侯と、妖魔に育てられた青年のお話。いくら周囲から慕われている頭主でも、歪まずにはいられない、というところでしょうか。飄々とした…

風の海 迷宮の岸 十二国記 感想

小野不由美「風の海 迷宮の岸 十二国記」(講談社文庫)を読みました。「魔性の子」のタイキくんの、神隠しにあっていた空白の1年間のお話のようです。しょた属性ばんざい。蓬莱で育った黒麒麟の目を通して、十二国の世界のいろいろな風習が描かれます。なん…