黄昏の岸 暁の天 感想

小野不由美「黄昏の岸 暁の天 十二国記講談社文庫

魔性の子」の、十二国の世界側から見たお話、になるのでしょうか。

タイキくんの失われた1年、そしてタイキくんが帰還するまでの6年間の様子が、なんとなくわかりました。

タイキくんを救出しようと諸国の代表が集まってきたり、十二国の世界の成り立ちにも関わりそうな天の存在について描かれたりと、おそらく十二国記という大きなお話の中でもかなり重要なお話だったろうと思います。

タイキくんと、景王陽子さんとの触れ合いに心が和みます。

中嶋さんと高里くん。
なんだか不思議な感じです。



本作の主人公ともいうべき李斎将軍は、やはりかっこいいです。

かなりつらい目にもあいますが、やはりタイキくんのそばには李斎将軍がいなくては。

この先もあんまり明るくはなさそうですが、このふたりならどうにか乗り越えていけるのではないかしら。

ってゆーか、ものすごく気になるところなのですが、この続きはもちろんあるんですよね?

ともあれ、『自身の行為が自身への処遇を決める』というのが、肝要なのでしょうなあ。

天をも動かすような生き様。
そう簡単にできることではなさそうですが。



それにしても、麒麟さん、とくに麟さんの大盤振る舞いですよ。どうしましょう。

ハンリンさんにレンリンさん。

うーん、どちらとも選びがたく。