小野不由美「風の海 迷宮の岸 十二国記」(講談社文庫)を読みました。
「魔性の子」のタイキくんの、神隠しにあっていた空白の1年間のお話のようです。
しょた属性ばんざい。
蓬莱で育った黒麒麟の目を通して、十二国の世界のいろいろな風習が描かれます。
なんとも不思議な世界です。
蓬莱で育ったがために、麒麟としての本性が定かでないタイキくんですが、人々との触れ合いの中で、少しずつその片鱗を見せてくれます。
このあたりの展開はわくわくします。
が、王様選定のくだりは、ヒヤヒヤさせられました。
ともあれ、まるくおさまってよかったよかった。
その後、タイキくんは蓬莱へと戻ってしまうことになるはずですが、そのあたりの事情も気になります。