北の桜守 感想

映画「北の桜守」を観ました。
2018年3月11日、横浜ブルク13にて。

樺太から引き上げてきた人のお話。

・過去(1940年代後半)と現在(1970年頃)とを行ったり来たりするのに加えて、不意に舞台演劇みたいになったりして、なんだか不思議な作りでした。

・過去時制でいたはずの人の存在が現在時制ではまったく描かれずに進んでいくところに奇妙さというか怖さに近いものを感じていましたが、そのあたりが核心でもあったみたい

・「母と暮らせば」のときもそうだったと思いますが、どこか壊れかけたような人物の役が多そうな気がしますけど意図的な配役なのかしら

篠原涼子さんがシン・ゴジラ石原さとみさんみたいなことになってましたけど、ああいう役どころで西欧系の人を配するのって難しいのかしら
・あのホットドッグ屋さんのモデルを知りませんけど元ネタも日系の人なのかしら
・逆にあれが白人の人だったら絵的なインパクトとしてそっちのほうが大きくなっちゃうかしら

佐藤浩市さんの子分みたいな役の人、ケンとカズの人かしら
・やっちまいましょうやぐへへ、とかいやらしい感じが似合ってる

・舞台演劇的な演出について、聖歌隊みたいな格好でコーラスし始めたところで「?」となるだけじゃなく一斉に向きを変えたりするような振り付けに「??」となったところでパッと衣装を早着替えして舞台演劇が始まって「???」となるようなたたみかける展開に意表を突かれた部分もあったかもですが、過去時制と現在時制とをつなぐ場面転換というか時間軸上を行き来するタイムトンネルのような役割だったのかもしれず、おもしろい演出でした
・「何かがあった」部分のボカシ方はちょっとばかり露骨でしたけど

・海の事故は津波とは別物でしょうけど今日という日付もあってか、意識が違うところへ向いてしまった部分もあったかも