忍びの国 感想

映画「忍びの国」を観ました。
7月23日、横浜ブルク13にて。
日本語字幕版。
原作未読。

伊賀忍者vs織田信雄のお話、ということでいいのかしら
・信長の息子まわりの成り行きをよく知らなかったので新鮮な気持ち
・「凛」て新しめのキラキラな名前かと思ってましたけどこんな時代からの由緒正しい名前なんですね

・伊勢谷さんの強キャラ感。かっこいい。
マキタスポーツさんはマキタスポーツさん。

・信雄さんのボンボンっぷりと、その後に家臣の忠誠心を掴むあたりの展開がわりと胸熱。ああいうの好き。
・伊賀側よりも信雄さん側に肩入れして見たくなります。

・字幕版で見て良かったのは、音だけではわかりにくそうな単語が文字で確認できたところ。「夫(つま)」とか。

・「人でなし」とか「人間じゃない」みたいな概念があの頃あったのかしら
・とはいえ、忍びの人たちが今で言う「人でなし」であることはけっこうエグい感じに描かれていました。
・それを当時の人が「人でなし」と感じていたかどうかは別にして。

・今とは価値観が違う様子をうまく表現してるなーなんて他人ごとのように見ていたのですが、いきなり当事者であることを突きつけられて、なんというか、ぐうの音も出ない感じ。

・一方で、信雄さんの軍勢が忍び勢を蹂躙していくあたりもけっこうえげつなくて。
・戦力差がかけ離れた状態というのは、見ていてつらい。

・数だけではなくて、兵の練度というものもあるでしょうし。
・たぶん、有能な忍びほど先に逃げ出していて、伊賀に残らざるをえなかった下忍の人たちは能力面であまり優れてない人だったろうというのも切ない。
・弱肉強食怖い。



・お国さんはずっとお着物も綺麗なままだし、浮き世離れしてる感がすごい。
・他の下っ端の人たちなんかはけっこう薄汚れてたのに。
・それでも顔はわりかし綺麗。


・そういえば無門さんが「お国」って言ったとき信雄さんはよく人名だとわかったな。みたいな。
・知らずに聞いたら領土のほうの御国と勘違いしそう



・殺陣とかのアクション面はけっこう派手で楽しかったです。
・お城を建てるところで、長い棒の先に人が捕まってみょーんと持ち上げられるところとか、マッドマックスFRを少し思い出したり。
・劇中で「川」と呼ばれる1対1の殺し合いもけっこう熾烈で。
鈴木亮平さんかっこいい。