ノーゲーム・ノーライフ ゼロ 感想

映画「ノーゲーム・ノーライフ ゼロ」を観ました。
7月22日、川崎チネチッタにて。
LIVEサウンド版。
テレビシリーズは初めのほうを少し見た程度。

・なんかすごかったです。
・「おもしろい」とか「感動的」よりも「すごい」が似合うと思います。

・音響も良かったです。
チネチッタの売りであるLIVEZOUND のシアターではありませんでしたけれども、(なのはさんに占有されてたみたい)、それでも、爆発音みたいな部分ではビリビリと体に響くような振動でした。

・お話は、本編の前日譚。いかにしてゲームで勝負を決めるルールの支配する世界ができたのか。
・ロボットものというかイノセンスものみたいな要素も。(押井監督のイノセンスは未見)

planetarian とどこか通じるところがあるのかも

・「終末後」ではなくて「終末真っ最中」
・神々クラスの人たちが大暴れしてて人間は絶滅危惧種みたいな



・惜しいというかもったいないというか、残念に感じたのは、「結婚」という制度が現代日本と変わらないように見えてしまったところ。
・指輪を渡してプロポーズして、健やかなるときも病めるときもって誓って。
・あれだけ独特な世界で、人類が滅亡に瀕したような世界で、現代日本と同じような結婚制度というのは、なんか違うんじゃないかと思ってしまいました。
・滅亡を回避するためなら一夫一妻にこだわらずに子孫を残すことをより重視しててもよさそうなのに。
・ただあの集落の長があのゴーグルのお姉ちゃんっぽかったから、なんかそういうのはダメーみたいな強権が働いてたりするのかしら。

・なんやかんやいいつつ、映画の短い時間で煩雑な結婚制度の描写するくらいなら、観客にわかりやすい形で見せてしまったほうが伝わりやすいという判断もあるのかしら。
・あの二人がああいう特別な絆を結ぶことが一番大事で、その細かい部分はわりと雰囲気で楽しめばいいのかも。

・カッコカリみたいな。(よく知らないけど)



・もっと「俺つえー」的な無双ものかと思ってたのに、容赦ない。

・そういえば序盤の、メンバーの多数を生き延びさせるために1人に死んでくれって言う場面と、それを後になって後悔するのは、なんだかなーって思って見てたんでした。
・隊員の人たちの年齢的な上下関係とか、階級的命令系統的なな上下関係とかを把握するのに時間かかったかも。

・冷酷に「しね」って命令できるキャラなら後悔なんか見せずに冷酷キャラのままでよかったような気がするし、後悔するようなキャラであるなら「しね」と命令する際に迷ったり頼み込むような形のほうが素直に見ることができたんじゃないかなあと思いつつ
・表面上は冷酷さを装うことができるポーカーフェイス能力の持ち主だということを提示していたと思えばいいのかしら。

・主人公さんの気持ちの浮き沈みの振れ幅がけっこう大きくて、めんどくさい人だなあとか感じた気がします。



・なんだか書き出してみると悪口ばかりみたくなってしまいましたけど、見終わったときの感想が「なんかものすごいものを見た」という気持ちだったのは間違いないのです。