素敵なサプライズ 感想

映画「素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店」を観ました。
6月4日、横浜ブルク13にて。
字幕版。

予告編からはスリリングなハプニングの連発を想像していましたが、もう少しゆるやかなラブコメみたいな感じでした。

主人公は大豪邸をかまえる資産家のご子息。
ご当主だった母親が亡くなった途端に相続するはずだった遺産の大半を寄付して、お屋敷も売却、召使いさんたちも全員解雇しようとします。

そして放浪している途中、「エリュシオン」という名の奇妙な代理店にたどり着きます。
エリュシオンはお客様に理想的な「死」を提供する代理店とのこと。
いくつかの料金コースもご用意されているわけですが、気持ちの踏ん切りがつかないお客様に向けた「サプライズコース」もございます。
こちらのコースではいつ訪れるかわからないスリリングな「死」をお迎えいただけます。

おほほほほ。
どーーーん。


エリュシオン社のカトリックフロアで棺桶の選別をしていると、もう一人別の女性のお客様とばったり遭遇。
奇妙な縁が生じます。

そんなわけで、現世に絶望した男女がいかにして理想の「死」を迎えるか、という話で意気投合しつつも、次第に心の内が変化していったりしなかったり。
なんやかんやで人生賛歌、人間賛歌のようになっていったような、それほどでもないような。

エリュシオン社の人たちのちょっととぼけたような感じも含めて、「死」という題材を扱っているわりには終始コミカルに進んでいたように思います。

ハッピーエンドはよいものです。