デッドプール 感想

映画「デッドプール」を見ました。
6月11日、シネマサンシャイン沼津。
2D吹替版。
原作未読。

ヒーローもの。

ちょっと自分には合わなかった感じです。

メタというのか、第四の壁的な表現は、何かしらの意外性があってこそ効果があると思うのですが、そこまで有意義な効果を感じられなかったというか。
第四の壁なんかは観客に対して「あなたも他人事ではないぞ」と思わせるようなものがあると個人的に好みなのですが、デッドプールさんはあくまでもスクリーンの中の人にすぎなくて、フィクションの中の人でしかありませんでした。

あと、下ネタとかコミカルな会話だったり表現だったりも売りのようですが、彼の境遇を丁寧に描かれているおかげで、逆に強がって無理してコミカルを演じているように見えてしまって、痛々しく感じてしまいました。

本筋である復讐譚のストーリーと、コミカルな装飾との組み合わせが、あんまりなじんでいないようにぼくには感じられました。

金属おじさんも邪魔してるだけにしか見えなかったし。

超能力ヒーローの内輪もめではありますが、本作の場合はデッドプールさんの個人的な復讐劇に集約されてしまってたようにも感じます。

敵対勢力となった、人間を超能力者に改造しようとしている組織の理念みたいなものもあまり感じられなかったというか。
(もしかしたら劇中で説明されていたのかもですが、とくに前半は記憶が薄くて)

そういえば、今さら気づきましたが、敵対勢力はちょっぴりショッカーっぽくもあるんですね。
バイクに乗ってたのも敵側でしたけれども。
仮面ライダーなのか。どうりで古くさ、げふん、どことなく懐かしさを感じるような気がしました。

あと、ヒーローというか超能力者の話としては「コンクリート・レボルティオ」が、おもしろいです。
恥ずかしながら1期目は見そびれていて2期目になってはまりました。

閑話休題

そんなわけで、ようやく幸せをつかんだかに見えたところでズンドコに突き落とされたのもつらかったし、パートナーを信じることができなかったのか一方的な独善に陥ってしまったのかパートナーの元を勝手に去って行ったのもつらかったし、外見が変わってしまってパートナーが受け入れてくれるか不安になるのもつらかったし。

見ていてつらい映画でした。

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