ガラスの花と壊す世界 感想

映画「ガラスの花と壊す世界」を観ました。(1月10日観賞分)

コンピュータのアンチウィルスプログラムのお話、みたいです。

ウィルスを駆除するプログラム2体が、ある日、謎の女の子を見つけて、そこからお話が転がっていく感じ。
「世界」のいろんなデータが格納されているデータベースのような空間が舞台らしく、格納されているいろんな「世界」を渡り歩くのですが、その風景がものすごく綺麗です。
世界の絶景、みたいな写真の世界に入り込んだような感じ。

ウィルス駆除の描写が、「圧縮して消去」という言葉遣いはともかく、爆発描写が火薬を使ったような黒煙の爆発だったのが、なんか残念というか。
「消去」の際のふわっと十字架を模したような消え方はいい描写だなーと思ったのですが、黒煙爆発は使い古されたような表現に見えてしまって、「コンピュータの中っぽさ」がいまひとつ感じにくかったような気がします。

かといってCG のエフェクトでキラキラされてもそれはそれで食傷気味ではあるわけで、もう少し何か新しさを感じることができるといいのになー、とか思いました。

という難癖のような無理難題を書いてしまったのは、そのくらいしか書けそうなことが思いつかなかったからでして。
端的に言えばこれ以上文句のつけようがないというか。

これだけ完成度が高いものを見てしまうと、些細な部分的なことをどうこう言うよりも、たとえば「キャラクターデザインが違ったらどうなっていただろうか」みたいに根本的なところからひっくり返すような別の可能性を想像してみたところで、やはりこれはこの絵柄、このキャラクターデザインだからこそ良かったのかもしれない、と自問自答しつつ自分の考えの浅薄さを感じるだけなのでした。