映画「クーデター」を観ました。(9月5日観賞分)
東南アジア某国の暴動に巻き込まれた西欧系の家族のお話。
よくまあタイの人は撮影を許してくれたものだなあ、と思います。
いわゆるPC的な配慮とは真逆なのではないかしら。
西欧系の世界から見ると東南アジアは野蛮だ、と描写されているように見えかねません。
もちろんお話の中身はそんな単純ではありませんけど、見た目のインパクトは強烈です。
たぶんいろいろなレイヤーの視点から見ることができて、それによって論旨も変わるだろうと思いますが、
個人的には、政治的な面はいろいろとめんどくさそうなんで、
単純にゾンビものみたいなパニック系統のものだと思って楽しみました。
ゾンビとか恐竜とか巨人とか、世の中にはいろんな怖い存在が蔓延していますけど、
いちばん怖いのは人間でした、ってオチも定番かなー、みたいな。
屋上へ逃げてヘリコプターの救助を待ったりとか、
息を潜めて敵対勢力が通り過ぎるのを祈るとか。
服を着替えて顔を隠しただけで敵対勢力のど真ん中を突破していく度胸とか。
あ、結婚指輪が意味ありげにフォーカスされていた気がしたので、指輪から西欧系だとバレる展開もあるのかと思いましたが、スルーされてました。
東南アジアでも結婚指輪の風習は一般的なものなのかしら。
娘さんたちに何か活躍の場面があるかとも思ったのですが、(しきりに泳ぎたいとアピールしてたから泳ぎを活かしてピンチを切り抜けるとか)、残念ながらこれといって目立たなかったですかしら。
おもらしも結局どうしたのか有耶無耶っぽいし。
そんなこんなで、水の恨みは恐ろしい。