天才バカヴォン〜蘇るフランダースの犬〜 感想

映画「天才バカヴォン〜蘇るフランダースの犬〜」を観ました。
(音声注意)映画『天才バカヴォン ~蘇るフランダースの犬~』公式サイト

天才バカボン』、『フランダースの犬』、ともに原作未読。
テレビアニメ版はちらほらとは見ていたかもしれません。
バカボンさんが林原めぐみさんの頃。

テレビアニメ版『天才バカボン』の主題歌で言っていた「西から昇ったお日さまが東へ沈む」お話。

個人的には、西とか東とか方角がすぐにわかる人ってすごいと思います。
その点だけでもパパさんを「バカ」とは侮れません。

富士市における富士山とか鹿児島市における桜島みたいに明らかな方角の目印があればまだしも。(それだって目印が必ず見えるわけではありませんし)。
関東地方では富士山が西なのでしょうけれどもあんなに大きくハッキリとは見えないような気がします。
空気の澄んだ晴れた日に遠くかすかに望むくらいで、見えたらその日はハッピーくらいの感覚だった気がします。

もうひとつ、この映画の鍵になるのが、パパさんの本名です。

バカボンのパパ」という呼称はバカボンさんが誕生して以降しか名乗ることができないはずで、バカボンさん誕生以前、すなわち紀元前の「バカボンのパパ」さんとは一体何者であったのか。

天才バカボン』の原作ないしは派生作品を読み込んでいれば答えはわかるものなのでしょうかしら。

映画中でももしかしたら説明されていたのかもしれませんけれども、所々、意識があやふやな部分がありまして。

ハジメさんが活躍するとあっという間に事件が解決してしまう、というのは『33分探偵』を思い出すこともできますし、九十九十九さんとかメルカトル鮎さんみたいな探偵さんを思い出してもいいのかもしれません。

地獄の業火が街を焼き払ったあたりで、横浜のランドマークタワーが見えた気がしましたけれども、一瞬だったので見間違いかもしれません。

フランダースの犬』要素としては、人類に対する絶望の表象なのかもしれません。

ただ、予告編でも使われていた「どうもとぅいまてぇーん」みたいなのが、どうしてあんなキャラになってしまったのかよくわからなかったのですが、あれもまた、オリジナルそのままでなく紛い物だという現れなのかしら。

濱田岳さん、やはり声のお仕事も魅力的です。