少年ハリウッド 第16話 感想

アイドルの握手のお話。

たまたま偶然のたった一度の宝物。

少年ハリウッド」はアイドルグループなので、もちろんアイドル側の視点として、どのように在るべきかというお話だったわけですが、

視聴者であるこちらはファン側の視点であるわけで、(最後のあのファンの人の表情が(大きくは)描かれないのもおそらく意図的だと思えます)、

視聴者として、数ある番組の中からたまたま偶然に出逢った作品でこんなにも心を通わせることができた体験は、

将来、手が届かないくらい大きな存在になってほしいという期待も込めて、なんだか作中のオレンジさんたちと視聴者であるこちらの二重映しになっている感覚でした。



とはいえ、こんなイベントができるのはフィクションだからこそだろうと思うと、現実世界はなんとも世知辛い。

女性アイドルとファンとの関係だとWake up, Girls みたいな感じの距離感が妥当というか、
鉄道の駅の窓口みたいなガラス越しの対面を危惧されるくらいらしい噂を遠目に見かけたりしますし。

少年ハリウッドのオレンジさんたちは、出待ちするくらいなわりには、実際に対面すると意外におとなしいというか、
少年ハリウッドの認知度自体がまだそれほど大きいわけでもない、ということでもあるのかしら。



765プロアイドルマスターではぷちピーマン氏という素晴らしいファンの鑑を描いてくれましたけれども、
シンデレラガールズの場合は、アイドルとプロデューサーさんとの関係が濃厚なわりには、アイドルとファンとの関係ってあんまり描かれていないのかもしれないなぁ、とか思ったり。
ファンレターを貰って嬉しい、みたいな描写はありましたけど。