アイドルと演劇

最近、アイドル勢力が演劇業界へ進出しているかのような話題がタイムラインに流れてきます。

(余談ですが、このタイムラインというのは基本的に自分の趣味嗜好に合わせてカスタマイズできるので、自分が欲しい情報ばかりで占められていて幸せです。
自分の殻に閉じこもった閉鎖的な幸せを享受できるなんて、科学技術の進歩は素晴らしい。)



閑話休題

ここ1〜2年で映画を嗜むようになった程度の素人ですので、いわゆる「アイドル映画」というものをあまり見ていない分際でおこがましいのは承知なのですが、
そんな中でも『超能力研究部の3人』を観ることができたのは僥倖でした。

「アイドル」が「役者」になっていく過程みたいなものを見ることができました。

『幕が上がる』も、「アイドル」という印象はあまりありませんでしたけれども、「演じる」ことに対する意識の強さを感じました。



アニメの世界でも、アイドルを題材にした作品が隆盛していて、その中でいわゆる劇中劇のような形でアイドルが演劇に挑む姿を描かれることもしばしばあるようです。

アイドルマスター』では、テレビシリーズでも舞台劇に取り組んでいたり、「無尽合体キサラギ」みたいな方向へ向かったり、真さんのアクションものや、雪歩さんと貴音さんの映画みたいなのもあるようです。

中でも、「眠り姫」は、アイドルグループ全員が出演する映画として、現実味がありそうな感じがしたりしました。



アイカツ!』のヴァンパイア回も含めて、女性アイドルと学園ものの親和性は高いのかもしれません。

この文脈で『マジすか学園』をおさえてしないのは不備であり、失態です。

『実在性ミリオンアーサー』はまた別の方向性でしょうかしら。



男性アイドルでは、『少年ハリウッド』で舞台劇「エアボーイズ」や、テレビドラマ「渡り鳥コップ」などが劇中劇でした。

「ときめきミュージックルーム」はまた少しニュアンスが違うかもしれませんけれども。

渡り鳥コップのように、グループ全員ではなくてメンバーのうち1人だけ抜擢されるのも、男性アイドルならではの現実味のようにも感じます。

もちろん、女性アイドルグループの中でも単独でドラマに抜擢される例もあるでしょうし、男性アイドルでもグループ全員で同じ作品に出演する例もあるでしょうけれども、大ざっぱな印象としては、男性アイドルはグループに所属したままでも単独活動しているのに対して、女性アイドルでは、グループから離脱してから単独活動するようなイメージを持ってしまっています。

漠然とした偏見や先入観かもしれませんけれども。



……、とここまで書いてきて、アイドルと演劇といえば帝国歌劇団(華撃団)があったことを思い出して、当然その起源は宝塚方面へ向かうわけで、
テレビで見るような歌って踊る「アイドル」像というのは、いわゆる「芸能」業界のうちのごく小さな一形態にすぎないのかもしれない、と気づいたりしたのでした。



そんなわけで、『シンデレラガールズ』で劇中劇をやることになったら、個性が強すぎるアイドルばかりなので、どうなるのか楽しみ半分、心配半分、みたいな気持ちです。

ばんちゃ配信待ちの妄想でした。