ジブリの教科書6「おもひでぽろぽろ」 感想

ジブリの教科書6 おもひでぽろぽろ」 (文春ジブリ文庫)

内容をほとんど忘れていたため、わりと最近(たぶんかぐや姫前後)にテレビで放送された際、(失礼ながら)意外におもしろいじゃんよ、とか思ったものです。

原作を未読なもので、まずオトナ編が映画版の創作だというところから驚きました。

寄稿されている方々もあまり原作については言及していないあたり、別物と割り切ってしまってもいいのかしら。



オトナ編は公開当時よりも少し昔の設定というのも初耳。

それでいて現在にも通ずるどころが、働く女子の人だけでなく男子までも共感できるようになっているあたり、高畑勲監督が慧眼なのか、現代日本が変わっていないのか。

お話の起点が魔女の宅急便と相似形になっているというのも指摘されて初めて気付きました。

エンディングについては、監督の意図する通りにできていればもっと納得しやすかったのでしょうけれども、そこまでは読み取れなかったかなあ、と思ってしまいます。