俺ガイル11巻&『続。』 感想
渡航「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」11巻、ガガガ文庫
テレビアニメ「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」
アニメ「続」も、原作11巻とほとんど同じところで終わりました。
ちょっと、どう感じたらいいのかわからなくて困惑しています。
バレンタインイベントは、いいと思います。
これまでに出てきたいろんな人が集まってきて、比企谷さんの人間関係も広くなったものだなー、と感慨深くなります。
1巻最初の由比ヶ浜さんの依頼とも連動していて、物語の終局が近づいている感じもします。
水族館デートも、いいと思います。
海洋生物の姿を借りながら、奉仕部の3人の関係性を清算しているかのようです。
3人の、お互いに牽制し合うような緊張感。
隙あらば刺すとばかりにトゲトゲしたような物言い、
そのわりに本質を、核心をさらけ出さないように漠然とした曖昧な誤魔化すような言葉。
ギスギスとした膠着状態が目に見えるかのように伝わってきます。
ラノベのシリーズ中の1巻というだけであれば、まだ続きがあると信じることができますけれども、
アニメのほうはこんなところで投げっぱなしの宙ぶらりんとか、どうするんでしょうか。
これはもう何としてもアニメ3期なりOVAなり劇場版なりといった形態はともかく、完結まで描ききっていただかないと、なんともすわりが悪くてしかたありません。
そう思うと、『とらドラ!』のアニメと原作との同時完結というのは、作り手側の進行管理がものすごく際立って巧妙だったのかもしれません。
原作の構想としては10.5巻から次の12巻までいっぺんに済ませたかったのかなあ、などと想像してしまいます。
ともあれ、このグダグダ感をどう収束させるのか、期待は高まるばかりです。
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