声優魂 感想

大塚明夫「声優魂」、星海社新書

声優さんはたいへんですよー、というお話。

本書でいう「声優」とは、もしかしたら視聴者からはあまり見えないところの声優さんなのではないかしら、と想像します。

本書の中で名前が挙がっている林原めぐみさん高山みなみさん沢城みゆきさん山寺宏一さんほどとはいかずとも、視聴者側から見えやすいいわゆる「売れている」方々であれば、それなりにこういった境地は乗り越えているのではないかと思います。

むしろ、視聴者側から見えるところにまで出てくるのが、難しそう。

また、ぽっと主役で起用された新人さんが、継続的に他の作品にも出演し続けるのもたいへんなのかなー、などと思ったり。

そんなこんなで、視聴者に甘んじている身にはあまり実感としてわかりにくい部分もあるでしょうから、結局その世界に飛び込まなければわからないようにも思います。

とはいえ、そのたいへんさは、他の業種でも、芸能の世界のみならず、本書内で「生産社会」と言われているような世界であっても、心構えとして通ずる部分は多いように感じます。

声優魂 (星海社新書)

声優魂 (星海社新書)