トワノクオン第6章 感想

映画「トワノクオン 第6章 永久の久遠」を観ました。

全6章の最終章です。



以下、ネタバレ注意。






超能力を持つ人たちを制圧してきた部隊、クーストースの司令である上代さんは、実は自分も超能力者でした。

「ガーデン」の地下で眠っていた、クオンさんの弟のトワさんが発掘されて、その能力が他者の能力を増幅するというものであることを知った上代さんは、トワさんの能力を自分だけのものにしようとします。

急に、敵さんの器が小さくなったような気がして、ちょっぴり残念でした。

上代さんの行動原理に、もうひとひねり欲しかったような気がします。

その一方で、クーストースの上位組織、オールドーが動きます。

意味ありげに、怪しげな委員会が開かれます。

オールドーの画策により、クーストースの拠点は自壊を始めます。

取り残されたクーストースの職員たちと、囚われていた能力者たちは、協力して、脱出をはかります。

能力者たちの持つ超能力も、普通の人が持つ才能と変わらないのだ、というメッセージが心を打ちます。



元・クーストースのサイボーグで、炎の能力に目覚めた、イプシロンさんこと瞬さんは、クーストースに囚われた能力者たちの救出に加わり、元同僚であるクーストースのサイボーグ部隊と対決することになります。

束の間、心を通わせるも、最後は悲しい結末でした。



そして、クオンさん。

弟のトワさんのおかげで、永遠の時間から解放されます。

が、オールドーの、新たな秩序を求める動きが描かれてしまっているため、この先に彼ら能力者たちを待ち受ける運命を思うと、必ずしもはっぴーえんどではないようにも思えてしまったりします。



そんなこんなで、故・飯田馬之介監督の遺作、全6章、楽しませていただきました。

第08MS小隊も観なくては、と思いながら。

合掌。