魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」

魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」
を読みまして。

某巨大掲示板さんで連載(?)されていたらしいお話で、
いわゆるドラゴンクエスト風の、勇者やら魔王やらがいる、剣と魔法の世界のお話なわけですが、
登場人物に固有名詞はなくて、「勇者」とか「魔王」とか、「メイド姉」とか「青年商人」とか「火竜公女」とか、肩書きで表記されるだけの会話劇の体裁になっていて、
勇者さまと魔王さまが対峙する有名な「世界の半分」の交渉場面から、世界が分岐して、『その向こう側』を探ろうとしていくお話です。

えーと、経済だの政治だのを絡めた群像劇うんぬんかんぬん書こうかとも思いましたけど、
あちらこちらですでに書かれているみたいなんで割愛して、
以下、個人的な覚書みたいな感じにします。


で、要はドラクエ、とくに1〜3のロトシリーズや、精霊ルビス伝説あたりがベースになっているみたいなので、そのあたりの知識があると、より楽しめるのかな〜、と思います。

ぼくは、2、3はしっかりFCで遊んでましたけど、1は、たぶんSFCのリメイクで途中までやった程度だったような……?

ドラクエ4コマとかで、なんとなくネタとしては知ってる、みたいな感じで。

ルビス伝説は、Gファンタジーを購入してたので、連載を目にしていた記憶はありますが、……あの少女まんが少女まんがした絵柄に抵抗があったな〜、なんて懐かしく思い出す程度で……。

正直、細かい設定部分はわからなくても構わないくらいに、物語の広がりに圧倒されました。

とくに、とある学士さまの元で学んだ子弟さんたちが、少しずつ力をつけて成長していく様子は、わくわくしました。

読むのにはずいぶんと時間がかかりましたけど、なんとも幸せな読書体験になりました。