俺の妹がこんなに可愛いわけがない?
伏見つかさ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」5巻(電撃文庫)を読みました
妹さんが留学で渡米してしまって不在ということで、
前巻の終わりで京介さんの学校の後輩になった黒猫さんが中心になる「俺の後輩がこんなに可愛いわけがない」の様相を呈しつつ、
結局は書名通りだったりなんかしてみたり。
裏表紙の、ひとりでお弁当を食べる黒猫さんの姿がすべてかと。
そんな黒猫さんを見兼ねた京介お兄さんが、またまた奮闘することに?
ということで、学校が舞台で、部活でゲームを作ることになるわけですが、
……なんだかつい最近どこかで見たような組み合わせで、奇遇にもほどがあるだろうってくらいのシンクロニシティに驚愕してみたり。
新キャラの個性もとある部分が共通してますし。
なんということでしょう。
それはともかく。
お話の筋としては、わりと熱血系のクリエイターもの、といったノリで、協力あり衝突あり和解ありの、しっかりしたお話でした。
わたしの責任を持っていかないで、
とか、かっこいい。
ぼくみたいに責任を取りたくないような人間にはぜひとも見習っていただきたい台詞です。
それにしても京介お兄さん、大事な局面で選択肢が提示されたりと、ずいぶんゲーム脳に適合してきたようですが、鈍感っぷりにもゲームの主人公補正がかかっているようで、なんともやるせないですな。
あと、沙織さんも裏にいろいろ抱えているみたいで、気になりますね。
前半ではあんなに重要な鍵を握っていそうだったのに、後半はめっきり出番がなくなってしまって……
ラストは、あんな展開になってしまって、これはもう、そんなに長くは続かないですよね?
ここから長々と引っ張れるのはちょいとつらそうな気がします。