俺の妹がこんなに可愛いわけがない?

伏見つかさ俺の妹がこんなに可愛いわけがない」9巻、(電撃文庫)を読みました。

これまでは、京介お兄さんの視点から語られてきましたが、今回は、その他の登場人物たちの視点から描かれる短編集です。

本書のあとがきと同じような形になりますが、以下、個別に。



『あたしの姉が電波で乙女で聖なる天使』

黒猫さんの妹・日向さんの視点のお話。
三姉妹の真ん中というだけあって、冷静に観察する目を持っています。
黒猫さんのこれまで描かれなかった側面に、ニヨニヨします。




『真夜中のガールズトーク

桐乃さん視点のお話。
前章の裏返しで、日向さん受難の巻き。
桐乃さんと黒猫さんはやはり良いコンビです。



『俺の妹はこんなに可愛い』

京介お兄さんの親友・赤城さん視点のお話。
京介お兄さんと赤城お兄さんとの、妹自慢対決、というかシスコンっぷり対決が熱いです。



『カメレオンドーター』

桐乃さん黒猫さんグループのリーダー格、沙織・バジーナさん視点のお話。
なかなか描かれることのない、沙織お嬢様の事情がわかります。
それにしても、ヲタクの世界は狭いものです。
香織お姉さま最強。



『突撃・乙女ロード!』

桐乃さん視点のお話。
赤城瀬菜さんと共に、池袋の魔窟へと乗り込みます。
男体化とか、業が深いにもほどがあります。



『過ちのダークエンジェル』

桐乃さんのお友だち、あやせさん視点のお話。
京介お兄さんからセクハラされなくなって悩む様は、見事に、押してダメなら引いてみたメソッドに忠実というか。
ClariSさんは売れっ子ですな。



『妹のウエディングドレス』

桐乃さん視点のお話。
前章の続き。
表紙が全て、ですかしら。



そんなこんなで、これまでの回想から外伝的な補間まで、かゆいところに手が届くような1冊です。