ケルベロス 壱

古橋秀之「龍盤七朝 ケルベロス 壱」(メディアワークス文庫)を読みました

これは、一匹の怪物の物語、“怪物を殺す怪物”の物語……。

ということなわけでして、中華風のファンタジー世界を舞台にした、秋山瑞人さんとのシェアードワールド企画「龍盤七朝」の新シリーズです。


なんといっても、倒されるべき怪物である覇王ラガンの、とてつもない怪物っぷりがすさまじいです。

一足歩けば人が死に、息を吐けば人が死に、ひと睨みするだけで人が死ぬような、災害のような怪物。

こんなのがどうやって国を統治しているのか不思議ですが、そんなツッコミは野暮でしょうか。

そんな、絶望が具現したような怪物を、どうやって倒すのかってお話なのですが……

序文から、どうも不穏な空気が漂っていて、心配です。

お話の体裁は、フツーに、発勁(?)とかを使うようなバトルアクションものっぽいんですけどね〜