劇場版「メイドインアビス」-深き魂の黎明-  感想

「劇場版メイドインアビス-深き魂の黎明-」を観ました。

2020年1月25日、川崎チネチッタにて。

原作未読。

 

テレビシリーズを配信されてるやつで何度か見ようと試みたことはあるのてすが、どうにも途中で挫折してしまっていて、ナナチさんが出てくるところまで行き着いてなかったのをいまさら思い出しました。

たしか昨年、総集編が劇場上映されてたはずですが、あのタイミングで見ておけなかったのが手痛かったかも。

 

 

個人的に、この主人公の子のことを未だに好きになれずにいるのですが、今回、それがさらに強まった気持ちです。

あそこまで能天気で楽観的な性格でなかったらこんな苛酷な冒険物語の主人公は務まらないだろうと思う反面、他のサバイバル作品だったら真っ先に突っ走っていって自滅してしまうようなキャラクターだろうに周囲の助けやらいわゆる主人公補正的なもので守られているだけなのではないかという疑念の目で見てしまっているせいだろうと、自分では分析しているつもりです。

 

今回のエピソードもまたその印象を強めるものでした。

第5層から第6層へ進むためには白い笛が必要で、白い笛を手に入れるためには大きな犠牲が必要らしい、というところまで情報を得ていたのに、まあなんとかなるじゃろうと無計画に突き進んでいったあげく、作中ではなんだか悪役っぽい立ち位置として描かれてしまった先人の試行錯誤を破壊した上でその成果物だけちゃっかり頂いていくという傍若無人っぷり。それでこそ主人公、って感じ。