HELLO WORLD 感想
「HELLO WORLD」を観ました。
2019年10月14日、シネマサンシャイン沼津にて。
主眼は階層的な世界の構造のほうなのでしょうけれども、十代の男主人公と大人になった彼とが向かい合う構図という点で、空の青さを知る人よとハシゴしたこともあって、対比したくなってしまう感じ。
(男主人公の設定については双方とも予告編の段階で明かされていたはずなのでネタバレではないはず)
といいつつ、こちらのHELLO WORLDに対しては、大人の彼は「アバター」という説明だったので、実は中身は別人なのではないかとも疑ったりしましたが、そんなこともなく。
閑話休題。
双方とも二つの時制が交錯する構造なわけですが、
空青は大人になった男主人公に対して十代の彼(および周囲の人たち)が働きかける構図である一方、
HELLO WORLDでは、十代の男主人公に対して大人になった彼が働きかけるという逆方向の構図になっています。
(空青の主人公は相生姉妹だろうというのはさておき)
なので、いずれにしても、メインターゲットであろう十代の観客とおなじくらいかあるいはそれ以上に、三十代四十代のおじさんにも刺さりやすい作りになっているのかもしれません。
…と書きながら思い出しましたが、天気の子の小栗旬さんもまた役割としては似たようなものなのかも。
世の中やさぐれたおじさまばっかりだ。
昔のアニメの「おじさん」ポジションの人はもう少し元気だったような、と思い浮かべていたのは加持リョウジさんの背中でしたが、このHELLO WORLD の彼はむしろ碇ゲンドウくんですね。
ようやく腑に落ちました。
あのキラキラしていたアイドルさんはもっと深く関わってくるのかと思ったのにそこまででもなくて、それでもエンディングではちらっと一行さんと一緒に買い物か何かに行ってたっぽくて、あのあたりのエピソードも気になるかも。
あと、京都タワーにいた幼女の人が、なんだかとても堀口さんって感じがしました。