魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン! 感想

映画「映画 魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!」を見ました。
11月6日、シネマサンシャイン沼津にて。

テレビシリーズはたまに見られる時に見る程度。
ただ、少し前にアイスドラゴンが出てきた回はちょっぴりこの映画とも関連しているみたいで嬉しかったです。



大魔法フェスティバルのお話。

短編 キュアミラクルとモフルンの魔法レッスン!

頭身の小さいキュアミラクルさんとモフルンさんが魔法のレッスンをするお話。
本編ともなんとなくつながるようになっていたのかも。

先代のキュアフローラ先輩はともかく、長靴をはいた猫って幼女先輩のご両親でも知らなかったりするのではないかと思ってしまうのですが余計な心配かもしれません。
(少なくともぼくは長靴をはいた猫を見たこと無いもので)


本編

  • あ、くまのお祭り。

マフラーさんは「ぽんぽこ」だと神谷明さんでしたっけか。

  • 「魔法つかいを消し去りたい。すべての魔法つかいを、生まれる前に消し去りたい。」

と思って見てしまったので、モフルンさんが岩のてっぺんでポーズ決めてる絵が「もうなにも怖くない」のポーズに見えてしまいました。(たぶん左右反対)

  • ヒロイン・みらいさんが「私の願い事って何だろう」と悩むのはとても現代的なテーマ(物質面ではある程度満たされていて強く「欲しい」と思うものを持ちにくい)だと思うのですが、就学前の幼女先輩がターゲットの作品で扱うとなるとちょっと心配というか、もう少し強欲な人も居てもよさそうな。

強欲担当のはーちゃんさんですら魔法の本10冊って、真面目か。

  • 敵さんの動機云々も今さらではありますが、独り身でこっそり映画を見に来た成人男性の心に刺さりすぎてやばいです。

表面上はわかりやすい上手なシナリオ運びだなー、くらいの気持ちで上から見ていたつもりだったのですが、いつの間にやら涙が滂沱のごとく流れ落ちて止まりませんでした。
最後列でよかった。

彼の境遇に共感したというわけでもないはずですが、
あの理不尽な境遇、たとえば「泣いた赤鬼」の序盤と同種の境遇なのかもしれません。

「優しくしたからといって優しくしてもらえるわけではない」というような趣旨の記事をどこかで見かけたような記憶があって、たしかに「優しくしてもらいたい」という見返りを求めてしまうのは何か違うのかもしれませんけれども、かといって、一方的に拒絶されてしまうのはやはり苦しいものだろうとも思うのです。

もしかしたら、いきなり近づいて無言で差し出すだけでなく、挨拶のような意思疎通の手段を持っていたらまた違った形の出会いになっていたのかもしれません。

風の谷のナウシカ」コミック版に、戦争や腐海の侵食で土地を追われた難民のような人たちが別の村に流れ着く場面がありました。
迎え入れる側の族長は、剣とバンを持って難民の人たちの前に立ち、選択を迫ります。
剣か、バンか。
戦争するか、共存するか、選びなさい、と問うたのでした。

異文化間の最初の接触における作法のようなものは、ある程度必要なのかもしれません。

ただそれは片側だけが持っていればいいというわけでもなく、お互いが共有できるものであることが望ましいのでしょう。



閑話休題

そんなわけで、依怙地になってしまった彼を、ただ暴力で打ち負かすだけではなくて、心を解きほぐす流れにもまた、こちらの心も解きほぐされました。

なんとなく「ハートキャッチ」を思い出すようでもあります。
くらえ、この愛。


  • セルフ・オールスターズ飛びも良かったです。

春の映画がどうなるのかも気になります。


  • エンディングはダンスの映像が全画面サイズではなくてスタッフロールにかからない配慮なのか小さい窓での表示だったのは少し残念でした。

せっかくなので大スクリーンであのダンスも見たかったです。
一緒に踊ってる幼女先輩もいらっしゃいました。


  • ラクルライトの使い方も、従来通りに応援する用途のほかに、願い事をすると風船が飛び出してくるというのもおもしろい使い方でした。

流れ星が降り注ぐ空の色が少し暗みがかったような濃い藍色だったり、淡い赤色やうす桃色みたいな色合いだったりが混ざったような綺麗な色でした。
流れ星もあいまって「君の名は。」も想起しやすそう。
マジックアワーってああいう時間帯なのかしら。

  • 上にも書きましたが、テレビシリーズでもはーちゃんさんがドラゴンと仲良くなるお話があったのがこの映画でも活かされていて嬉しくなりました。

(余談)ポッピンQ 予告編

プリキュアとは直接関係ありませんけれども、上映前に流れた「ポッピンQ」の予告編がプリキュアを見に来たお客様向けの特別版でした。
ナレーション付きでどんな作品なのかを詳しく説明してくれていて、とてもわかりやすい予告編でした。
もちろん従来のような本編のダイジェストみたいに断片を寄せ集めたような予告編もいいのですが、こういう「どんな作品なのか」を丁寧に説明するようなものも、とくにオリジナル作品の場合には、あってもいいのかもしれません。