ポケモン・ザ・ムービーXY&Z ボルケニオンと機巧のマギアナ (2016) 感想

映画「ポケモン・ザ・ムービーXY&Z ボルケニオンと機巧のマギアナ」を観ました。
8月6日、シネシティザートにて。

ゲーム未プレイ。
テレビアニメシリーズほとんど未見。

ポケモンたちの暮らす高原のお話。

親方ー、空からボルケニオンがー!

マギアナさんが中心になるのかと思っていましたが、ボルケニオンさん中心でした。
ボルケニオンさんはヒロインでもありヒーローでもあり。
かっこよかったです。

マギアナさん自身は言葉を発しないのですが、ニャースさんが丁寧にフォローしてくれていて。
ロケット団のふたりも合わせて良い役割をなさってます。

舞台となるポケモン高原で暮らしているのは、諸事情で人間不信に陥っているポケモンたち。
ぼくはポケモン自体はまったくプレイしたことないのですが、ドラクエあたりのモンスターを仲間にするシステムから類推するに、仲間にできる数に上限があったりしてトレーナーさんとしても泣く泣く手放さざるをえなくなる場合があるのでしょうか。

そんなこんなで人間に捨てられたのがショックで人間に対して警戒心が強くなっているらしく。

元トレーナーさんが別れ際に抱きしめたために、「抱きしめる」という行為に忌避反応を示すポケモンさんもいたりして。

主人公のサトシさんたちは基本的に「ポケモンはみんな仲良し」みたいなテンションで、ある意味では無神経というか鈍感な傾向もあるようで。

ああいう強引な近づき方が効果を発揮する場面もあるのかもしれませんけれども、逆効果になりうる危険性も少なからずあるように思えてしまいました。

とくに今回のサトシさんたちはふらっと立ち寄った程度の来訪者にすぎないわけで、またすぐに旅立っていってしまうわけで。

たしか震災で飼い主とはぐれたペットたちが心に傷を負っていて保健所だかの保護しようとする人たちにも懐かずにエサも食べなくて弱ってたみたいなのを何かのテレビで見た記憶があって、それを思い出しました。

マギアナさんの心が壊れていく描写がものすごく怖かったです。