虹蛇と眠る女 感想

映画「虹蛇と眠る女」を観ました。(2月27日観賞分、ブルク13)
原題:Strangerland。
2D字幕版。

オーストラリアの、砂漠と山に囲まれた小さな町に移り住んできた家族のお話。
父、母、姉、弟、の4人家族。

突如失踪した姉弟を両親が探す部分が中心でしょうか。

どことなく『渇き。』を思い出すような構図かもしれません。
(渇き。は父親が娘を探すお話でしたけれども。)
(そういえば娘さん役の女優さんと、渇き。の娘さん役だった小松さんもどことなく似ているように見えなくもないような気がしないでもないかもしれません。)

捜索が進む中で、親の知らなかった/知りたくなかった娘の表情が詳らかにされていきます。
親としてはいたたまれない心境なのではないかしら。

そんな中で、両親の仲も険悪になっていきます。
転居前の町での経緯もあってか、元々冷え切った関係ではあったみたいですが、ますます悪化していくかのようです。

とくに妻であるところのニコールキッドマンさんが肉欲を持て余してあれやこれやと暴走していく様子は、エロマンガかと思うくらいの暴走っぷり。
そして最終的にはたいへんなことになってしまったり。
町中でばばーん、と。

女優さんってすごいお仕事ですね。

上にも書いた通り、町の周辺には砂漠が広がり、山々がそびえ立っています。
砂漠には背丈の低い植物も転々と生えてはいるものの、大部分は赤褐色の地面がむき出しになっています。
『オデッセイ』で見た火星の地表と大差ないのではないかと思ってしまうくらい。
おまけに突発的に大きな砂嵐に見舞われたり。
よくまああんなところで生活できるものだ、と思ってしまいます。

鬱蒼と生い茂った樹木のありがたみを感じます。

題名の「虹蛇」はオーストラリアの先住の方々に伝わる伝承的な存在のようですが、詳しいことはよくわかりませんでした。
ただ、時折挿入される砂漠や山々の風景映像で、何もない砂漠や山々の間を波打つように貫いている自動車道路がなんとなく蛇のように見えるような気もしました。

音楽のクレジットで「カミカゼオリガミ」みたいな文字列があったような気がしたのですが、曲名なのか作曲者なのか演奏家なのか、検索してみてもよくわかりませんでした。