ミルキィホームズ 感想

映画「劇場版 探偵オペラ ミルキィホームズ〜逆襲のミルキィホームズ〜」を観ました。(2月27日観賞分、ブルク13)

テレビシリーズは最初のとTDは通して観ました。

大探偵時代の偵都ヨコハマを舞台に、ミルキィホームズさんたちがトイズ(特殊な能力)を駆使して大活躍するお話です。

トイズ、それは選ばれし者の心に膨らむ奇跡のつぼみ
ある者は清浄の花を咲かせ、ある者は毒の花を咲かせる
大探偵時代、美しさを競いあう二つの花
その名を探偵と怪盗といった

偵都ヨコハマという架空の都市ではあるものの、基本的には実在の横浜に則しているようです。
そごう美術館や横浜美術館、果てはズーラシアカップヌードルミュージアムまで、アレンジされた形ながらも登場します。

途中でワールドポーターズイオンシネマがあるところ)にまで行っていましたが、残念ながら本作品を上映しているのはコレットマーレであるというちょっと歪んだ空間ではありますが、ともあれ、見知った町並みがあれやこれやと出てくるのは楽しいものです。

そういう意味では『さらばあぶない刑事』と上映時期が重なったのも何かの御縁なのかもしれません。

探偵オペラと銘打たれてはいるものの、上記の通り「トイズ」という特殊能力が支配しているような世界ですので、推理的な要素は申し訳程度です。

どちらかというと、《探偵vs怪盗》という対立の図式こそが主体となっています。

探偵・ミルキィホームズに対立する存在こそが、テレビシリーズからもお馴染みの大怪盗・アルセーヌ様とその率いる怪盗帝国です。
この映画はアルセーヌ様と怪盗帝国の物語という側面をも包含しています。

光あるところには影があり、探偵もまた怪盗の存在無しには成り立たない。
表裏一体の関係なのかもしれません。

警察組織であるところのG4、とくに天才・明智こころちゃんの活躍についても特筆すべきはずなのですが、なにぶんIQが億とか兆とかの桁に達しているので言葉で説明できる領域を遥かに凌駕しており、どれだけ言葉を重ねても伝えることは難しそうなので、実際に見ていただくしかないかもしれません。(説明放棄)