ブラックスキャンダル 感想

映画「ブラックスキャンダル」を観ました。
2D字幕版。

実際にあった事件に基づいているみたいですが、その事件を知らないもので、いまひとつぴんとこない感じでした。

主要な登場人物は、兄が犯罪王と呼ばれる極道筋のボス、弟が上院議員、という兄弟と、その幼なじみのFBI捜査官。

お兄さんは組織の大物のボスっぽい雰囲気のわりには、手下を大勢引き連れるわけでもなく、自ら進んで邪魔者を排除して回るような、むしろ鉄砲玉が似合ってるんじゃないかと思うくらいに直情径行だったのですが、しばらく時間が経つとずいぶんと落ち着いたようで、腹のさぐり合いみたいなねちっこい凄みを見せたりして、迫力ありました。
楽しいディナーの場面のピリピリした緊張感とか。

FBIさんは、兄弟の情報網を利用してのし上がろうと目論んで、そのおかげでお兄さんの仇敵にあたるらしい別組織の大物を検挙できたりと、一躍出世街道まっしぐらでしたが、根が小物なのか、隠蔽工作が小手先だけの雑なものだったのが災いしたのか、ちゃんとした捜査の手が入った途端に誤魔化しきれなくなってあっさりと破綻してしまったように見えました。

司法取引というのでしょうか、有益な情報を提供する代わりに求刑を軽減するみたいな取引システムを悪用しようとしてみたものの、意外にシステムの運用はしっかりしていて健全だったみたいです。

弟さんの政治家さんは、あんまり本筋には絡んできていなかったような気がします。

エンディングロールではおそらく実際の事件の報道写真が使われていたのでしょうけれども、変に凝った見せ方だったので、元ネタを知らないとどれが何の写真なのかよくわかりませんでした。
ただ、作中で似たようなアングルの場面もあったような気がするので、ちゃんと見比べれば、元ネタの再現度が高いことがわかるのかもしれません。

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