selector WIXOSS 感想

selector infected WIXOSS」、「selector spread WIXOSS」の一挙放送を観ました。

カードゲーム「WIXOSS」を題材にしたお話。
選ばれし〈セレクター〉同士がカードバトルで対決して、勝ち続けると願いが叶う(かもしれない)という噂を信じて戦います。

とはいえ、おいしい話には裏があるわけで。
乱暴な言い方をするなら「まどかマギカ」のフォロワーという位置付けにもできるのかもしれません。
どちらかといえば「猿の手」かもしれません。

お話の展開が巧みというのか、毎回の話数単位での盛り上がりもありつつ、連続ストーリーとしての引きも強くて、ぐいぐいとお話にのめり込んでいきました。
人の望みの喜びのような、願いのためにもがき苦しむ少女たちを高みから眺める愉悦のような、歪んだおもしろさかもしれませんけれども。
あきらっきーさんなどは極端な例ですが、泥にまみれながらも強かに生き抜こうとする姿が鮮烈で、眩いくらいです。

悲しいお話ではありますが、同時に、美しいお話でもあると思いました。

2月13日から、劇場版「selector destructed WIXOSS」が公開されます。

冒頭の8分ほどが事前公開されていますけれども、テレビシリーズでは描かれていなかったあのキャラこのキャラの昔の姿が丁寧に描写されているようです。
それ以前にも流れていた予告編の、青空を背景に屋上の給水塔に腰掛ける少女のビジュアル(テレビシリーズの最終話にも出てきたみたいなの)の印象が鮮やかでしたが、なんだかちゃんとした「映画」を期待できそうな雰囲気を感じます。

公式サイトによると

TVシリーズをベースにしつつもストーリーが進むにつれ、流れが変わっていき最終的には別のストーリーが展開していくという、言うなれば“新解釈版「selector”として制作

とのこと。
少女革命ウテナ」の「アドゥレセンス黙示録」みたいな感じなのかしら、などと想像しながら期待を高めているところです。