少年ハリウッド 第19話 感想

渡り鳥コップSP〜水辺の警察学校番外編〜

アイドルユニット「少年ハリウッド」のメンバーの1人が出演したドラマのお話。

キャスト表記の(新人)が、初々しいです。

巷でモヤモヤすると評判の刑事ものドラマ、みたいです。

数年前から断続的に放送されているらしい人気シリーズのご様子。

1週間前のお話ですら、ろくすっぽ覚えていられないというのに、何話も、あるいは何年もお話をまたいで解決編が描かれるとか、なんとも気の長いお話ではあります。

が、このお話自体も数話前に撮影していたドラマが時間経過を経て放送している体裁という、自己言及的な側面もあるのかもしれません。

それが視聴者を惹きつける誘引力となるのか、はたまた、離れてしまう斥力となるのか、送り手側としては大博打なのかもしれません。

某踊るなんちゃらとかも、お話をまたいで背後で動いているあれやこれやの関係性がおもしろかったりした面もありましたし、うまくハマれば大当たりしそうではあります。



本作に出てくるのはロックな刑事さんですが、ロックなアイドルといえば多田李衣菜さん。



セリフにいちいち含みがありそうなのに、それを読み取れるだけの読解力が足りないのが悲しいです。

ネット界隈の先人の知見に学ばねばなりませぬ。



旅館の女将さんの言動がよくわかんないのですが、これもまたヒトの存在そのものを消し去る大きな力の発露なのかしら。



湖のたとえ話もよくわからなくて、外周を回り込んででも対岸にたどり着くことができればよさそうなものですけど、
水上を渡ってでも最短距離を突き進もうとする若さの表象でもあるのかしら。



少し違うかもですが、「それでも町は廻っている」で単行本に収録されている作品の時系列がバラバラになってはいるけれど、全体としての整合性は担保されていて、細部の事情のつながりが話数をまたいで反映されているのにも通じるかもしれませんけれども、
そこまで細緻に読み取ろうとする物好きな受け手/視聴者/読者なんてのは、むしろ稀なのではないかと思うのですけれども、どうなのかしら。

それだけの深読みを許容するだけの精密な設定によって物語を支えれば、ライトな視聴者層にも伝わる部分はあるはずだ、みたいな創り手側の希望的願望でもあるのかしら。



いわゆる一般の方々の嗜好って、もちろんそんなものは概念にすぎなくて個々の嗜好の集積なのかもしれませんけれども、その総体としてのマジョリティみたいな目に見える形で現れる数字というのは、ほんとよくわからんです。

1億近い人口に対して100万単位の数字であれば、なるほど社会的に認知されているかもしれないと判断できるかもしれませんが、
1万に届くか届かないかくらいの数字なんて、誤差みたいなもののような気もしてしまうのですけれども。



……、いかん、某所の数字データを鵜呑みにしているのみならず数字至上主義的な雰囲気に毒されすぎているのやもしれませぬ。

反省します。