宇宙ショーへようこそ

舛成孝二監督「宇宙ショーへようこそ」を観ました

小学2年生〜6年生の5人が、犬型の宇宙人ポチと出会い、宇宙を旅行するお話です。

えーと、冒頭20分近くをネットで無料公開していたので、宇宙へ行くまでの経緯は事前に知っていたわけですが、
宇宙へ行ってからの描写が、まあ素敵なこと。

このワクワク感こそ、アニメーションの醍醐味ですね。

とくに、とある事情で主人公5人がアルバイトをすることになるわけですが、このあたりの描写が秀逸だと思うわけですよ。

物語の後半は、とある事情でバトル展開になっていくわけですが、
個人的にはこのアルバイト生活部分だけでもよかったのではないかと思ってしまうくらい。

いや、バトル展開も熱くて、たしかに盛り上がってはいたのですが、
なんというか、敵さんがあまりにも救われないというか……、マリーさんの活躍が少な過ぎるのではないかと小一時間(略)

ネッポさんはともかく、マリーさんは、敵さんとしてもっと輝いてくれないと、バトルの意味がもやもやしてしまって、あまりにももったいないような気がしてしまいます。



主人公側は、とにかく、周さん(あまねさん、小学2年生)が最強でしょうか。

少女の足的な意味では、夏紀さん(小学5年生)が、たいへん素晴らしいお仕事をなさっていたわけですが。

あと、宇宙人のインクさんの愛らしらは異常ですね。
どこがこんなにツボなのか、自分でもよくわかりませんが、なんかツボに入りました。



……うん、主人公側の年少組が際立って魅力的なのですよね。
それだけにやはり対極となる大人側のマリーさんが、どうにも、これといった芯みたいなものが見えなかったのが、返す返すも残念でなりません……。



そんなこんなで、マリーさんに関する個人的な思い入れを除けば、充分に素晴らしい宇宙ジュブナイル映画だと思います。



こういう作品こそ、小学生が夏休みに観たりするのにいいんじゃないかと思うのですが……、マーケティングは難しいですね。