うちのメイドは不定形

著・静川龍宗、原案・森瀬繚うちのメイドは不定形」(スマッシュ文庫)を読みました

高校一年生の新井沢トオルくんのもとに、不定形なメイドさんの〈テケリ・リ・テケ・テケ・リ・ル・リ・テケリ・テケ・リ・ラ・ル・ラ・テケリ・テケ・テケリ・リ・ル・ラ・リ・テケリ・リ〉さん、通称テケリさんがやってくるお話です。

どこぞのニャルなんとかさんが這いよってくるお話と同様、クトゥルフ神話が下敷きになっているようですが、
こちらはメイドさん!、しかも12人!、ということで、たいへんけっこうでございました。

主人公のトオルくんは重度の本読みさんのようで、
「本読みは、誰しも心に中学二年生を潜ませている。」というのは、至言だと思います。



中身としては、作中でも言及されているとおりの、「登場人物のドタバタ喜劇、振りかかる小さな事件、そして最後はハッピーエンド。」という「黄金パターンそのまま」なので、安心して読むことができるのも嬉しいです。