妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン! (2015)感想

映画「妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!」を観ました。(12月19日観賞分)

表題通りの5本立て+全然別の短編が1つ。

0.短編「スナックワールド

はじめの短編はよくわかりませんでしたが、ディズニー映画とかでやってるのを意識してるのかしら。
剣と魔法の世界ちっくなゲームの中の世界みたいな雰囲気。
冒険者見習いっぽいパーティー(男3人女1人)が宝箱を見つけて大はしゃぎ、みたいな。
竹達あやにゃんさんかわいい。

本編

世にも奇妙なアレっぽい進行。
本編はそれぞれにちゃんとした「良い話」。
ただ、子どもよりも大人をターゲットにしているようにも感じました。親子の話が多いし、ファッションデザイナーの話も社会人のほうがいろいろ考えさせられる気がします。

1.妖怪になったケータ

ケータくんが妖怪フウ2(ツー)になるお話。
死んだ人があの世でお役所的な手続きといえば一般的には『ドラゴンボール』が有名なのでしょうけれども、個人的には『それでも町は廻っている』を思い出しました。

で、妖怪フウ2 さんは取り憑いた人を普通にしてしまう能力があるということですったもんだ。
親の心子知らず、でしょうか。

2.ジバニャンの華麗なる作戦

ジバニャンさんの元飼い主さんのお話。
真面目にお仕事をしている人に対して、善意からとはいえ余計なトラブルを巻き起こされてしまうのは、見ていて(もうやめて〜)と思ってしまいます。
少し前にTwitter 界隈で話題になっていた「登場人物が恥をかく場面が苦手」みたいな感覚の亜種でしょうか。

お話としては、創作系の人ならではの潔癖さが素晴らしい、と思えばいいところなのでしょうけれども、コネとか偶然のチャンスを掴むこともまた必要なのではないかなあ、とも思ったり。そういう若さも含めてのお話でもあるのかも。

余談ですが、スカーフを広げて持っている場面で向こう側が透けていたように見えました。
ああいう処理ってセルだと難しそうですけど、デジタルだからこそできる処理だったりするのかしら。

3.コマさん 家に帰る

コマさん兄弟に弟ができたお話。
母親の愛情の深さ、なのかしら。ちょっと判断が迷います。

お話はともかく、アニメーションの描写として、家の屋根裏にある鳩時計の機構と、それに合わせた人物の作画とのコンビネーションがすごかったです。
柱や梁といった構造物や歯車などのメカニック部分はCG だろうと思いますが、人物は作画だったように見えました。(あの人物がCG ならそれはそれですごい)。
で、そのメカニック部分を、カメラがぐるーっと回り込むような、かなり複雑なカメラワークをしていたのですが、人物もカメラに合わせていろんな角度から映っていましたし、歯車に引っかかったりといったCG のオブジェクトと干渉するような部分もあって、合わせるのがたいへんそうだなー、と思いました。
繰り返しになりますが、人物もCG であればメカと合わせることは可能でしょうけれども、歯車に服が引っかかったような描写とかは逆にCG だと難しそうにも思えたり。
素人目線からの想像ですがかなり高度なハイブリッド技術のように見えました。

4.USAピョンのメリークリスマス

メガネさんとウサギさんがサンタさんのお手伝い当番になったお話。
全然違うはずなのに何故か『となりのトトロ』を思い出してしまったり。
これまた親子のお話ですね。

5.妖怪ワールドへ行こう

ぬらりひょんさんのお話。
褐色やんちゃショタ×銀髪苦労性補佐役というのがいかにも人気の出そうな組み合わせだなー、と思ってしまったのですが、偏見でしょうか。