妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン! (2014)感想

映画「映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」を観ました。

原作未プレイ。
テレビシリーズほぼ未見。

じばにゃんさんが、想像していた以上にかわいらしくて、むしろあざといくらいで、なるほど、これが時代の寵児というものか、と知りました。
しかも、じばにゃんさんの扱いが案外雑で、執事のうぃすぱーさん(?)のほうがよほど主人公さんと一緒に居るというのも驚きでした。
もっと始終べったり一緒に居るものかと思ってたもので。

お話としては、定番の歴史改変もの、といった体でしたが、某ドラえもんさんの名前をそのまんま出すあたりの度胸がすごいというか。
その上、扱われる小ネタが、おそらく主たる観客であろうお子様方のご両親世代ですらわかるかどうか、ご祖父母世代でようやく、みたいな高年齢層を狙っているのではないかという勢い。
月光仮面的なあのあたりって、直撃世代はたぶんもっと上じゃないのかしら。
世代を超えて愛される社会現象というのはこのくらいの幅の広さ、懐の深さが大切なのかもしれません。

ただ、気になったのは、お祖母さんの家が、昔ながらの田舎っぽい雰囲気だったこと。
今時の都市部のお子様方はご祖父母さんの頃から都会に出てきてて田舎らしい田舎を持っていない、くらいのほうが現実味がありそうですが、(「おもひでぽろぽろ」の時点で、更にその中でもタエ子さんが小学生の時点で、既に描写されていたわけで。)
現実に即するよりも、ファンタジー的な、どこか遠くはるか昔にあったかもしれない幻の原風景的な、全て遠き理想郷的な、非現実の世界の象徴なのかしら、と想像してみたり。

核となるテーマは、友だちのために一歩前へ踏み出す勇気(ガッツ)、ということだと思います。
が、そこから、世界中のみんなが友だち、みたいな壮大な規模の夢を語り出されてしまうと、既に成人して汚れた目には、衛宮切嗣さんみたいな、あるいは某弓兵の英霊みたいな未来が待ち受けているのではないかとハラハラしてしまいます。

あ、謎のあ・くまの人がなんか大活躍しててすごかったです。あのくまさんがいらっしゃらなかったら、解決していなかったのではないかという勢い。
某きゅあきゅあさんのときの梨の人との扱いの差に、涙が出そうです。