やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。　感想

渡航「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」*1、ガガガ文庫

アニメ視聴済み。
楽しく拝見しました。

千葉県が舞台でありながら、なぜか登場人物名は神奈川県っぽい雰囲気を醸し出している、ファッションぼっちな高校2年生のお話。

主人公の比企谷八幡さんはぼっちを気取ってはいるものの、実態としてはいわゆる学園はーれむものと大差ない構図。
勘違いしないように自制して予防線を張っているだけのように見えます。

ぼっちは美少女様と言葉のドッヂボールなんてできなくて、材木座さんのように挙動不審に陥ると思うの。
あの対女子耐性の高さは、妹さんがいるのも大きいのかなあ、とは思いました。
母親以外の女性と接点がほとんどないと、宮崎ヒロインみたいな理想像か、えろまんがみたいなどろどろぐちゃぐちゃか、みたいに妄想が両極端に暴走して現実逃避しがちになりがちです。ソースは自分。

だいたい、男だけとはいえファミレスなんぞでくつろいだりしていたことをあとがきで書いている時点で、この作者ぼっちじゃないじゃん、となります。リア充様ほどではないにしても、そこそこ充実なさっているじゃないですか。

そんなわけで、いろいろと気になる点はあるものの、似非ぼっちの在り方としてはいろいろと参考になったり、……したのかしら？

ともあれ、少女革命ウテナとかスクライドとかが出てくる平塚先生ルートがいちばん堅実なのではないかと思ったりしたのでした。