映画「カイジ2 人生奪回ゲーム」を観ました。
原作未読。
前作既見。
またもや地獄の底に舞い戻ったカイジさんが、3人の新たな仲間を得て、巨大モンスター「沼」に立ち向かいます。
3人の仲間というのが、なんとも個性豊か。
ゼネコンの最前線から没落したという関西弁のおやっさん。
前作でカイジさんの心のよりどころだった石田のおじさんの娘さん。
「勘違いしないで」とてんぷれなつんでれさんです。
そして、前作でカイジさんと死闘を繰り広げた宿敵、利根川さん。
そんな抜き差しならない関係の四人の、仲間の信頼と絆が試されます。
裏切りと騙し合いの情報戦です。
今回の対戦相手となる一条さんというのが、これまた魅力的です。
カイジさんと同じく、地獄の底から這い上がったという経歴の持ち主で、自分が勝つために他人を押しのけることをいとわない人物。
身振り手振りが大仰でいかにも芝居がかっていますが、それがなんともさまになっています。
うろたえっぷりなんか、たまりません。
気持ちの浮き沈みが激しい人物ですが、観ていてとても楽しいです。
それにしても、「沼」、おそろしいです。
あの、人間を引きつける魔力は、どんどんと減っていく数字の緊迫感にあるのかしら、などと思ってみたりするのでした。