木尾士目「ぢごぷり」1巻、講談社

ぢごくのおしめさまのお話です。

沖浦(旧姓日野)あゆみさん(18)が、夢子さん(0)を出産して、双子の妹の日野かなめさん(18)と一緒に育児に励むことになるわけですが…

作者の実体験に基づいているそうで、なんともまぁ、生々しいというか、フィクションならではの部分もあるんでしょうけども、いやぁ、存外に重たい雰囲気も醸しつつ、えーと、困ります。

げんしけんよりもくじびきアンバランス寄りの、デフォルメが強めな絵柄で描かれる、生活に密着した生身の描写に、むしろ真に迫る力強さを感じたりします。

あと、プロローグにあたると思われる、巻末の地獄の0丁目を読むと、本編は、いわゆるギャルゲーでハッピーエンドを迎えたその後のお話としても読むことができて、なんとも苦々しい感じを覚えたりします。