猿の惑星 創世記ジェネシス
吹替版です。
映画「猿の惑星」の、前日譚にあたるお話のようです。
が、残念ながら、オリジナルの「猿の惑星」は未見です。
本作では、認知症の薬の開発過程で試験薬を投与されたチンパンジーが、急激に知能を発達させていきます。
その実験台となった母チンパンジーさんは狂暴化してしまい殺処分されてしまいますが、こどものシーザーくんにもその効果は遺伝していて、シーザーくんも高度な知能を発揮します。
認知症の薬の開発は頓挫しますが、開発者さんは、こっそりと自宅でシーザーくんを育てながら、同時に認知症である父親にも投薬して効果を調べつつ、薬の改良に取り組みます。
「ネズミの癌治療薬」の挿話を思い出します。
癌治療薬の研究のためにネズミを実験台にしていたら、ネズミにとっての特効薬は出来ても、ヒトに効くのかはわからない、みたいなお話だったと思います。
本作の認知症治療薬も、チンパンジーをはじめとする類人猿には劇的な効果をもたらしますが、ヒトにとっては別種の脅威となりかねません。
ヒトへの効果に関しては、いくらなんでも劇的すぎるだろうと思う反面、そんな可能性もあり得ないことではないのかと思うと、エンディングの世界地図の恐ろしさがいや増します。
急激な知能進化といえば、ドラえもんの「のら犬イチの国」も思い出します。
オリジナルの「猿の惑星」を知らないので困りますが、のら犬イチの国みたいな感じなのかしら、と想像する次第です。