天国からのエール

映画「天国からのエール」を観ました。

原案本未読。
実話を元にしたお話のようです。

が、どちらかというと、高校生バンドの成功物語風な側面のほうが大きいような気がします。



活動場所がなくて困っている高校生バンドのために、弁当屋さんのお兄さんが、スタジオを提供することになる、という筋書き。

主役は弁当屋さんのお兄さんのほうになるようですが、高校生バンドの活躍も光ります。

とくに、終盤のライブで演奏する曲は、その前段階からの布石も手伝って、油断しなくても落涙を誘います。

あの構成はお見事。
個人的に、ああいう、継承されていく感じの構成に弱いというのもありますが。



それにしても、私財をなげうってまでスタジオを建設しただけでなく、高校生バンドの兄か父のようにあたたかく見守り、時に厳しくきちんと躾もするうえに、マネージャーばりに宣伝営業活動までしてしまう、弁当屋さんのお兄さんの行動力は、ものすごいものです。

それも、文字通りに命を懸けて。



舞台となった「あじさい音楽村」について、詳しいことは存じ上げませんが、
エンディングのステレオポニーさんもそこの出身なのかしら。

そんな仕掛けにも泣かされます。