魔法少女まどか☆マギカ(上)

一肇(監修:Magica Quartet)「魔法少女まどか☆マギカ」上巻、Nitroplus Books、を読みました。

TVアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の、公式ノベライズです。

基本的には、TVアニメの筋書きそのまんまですが、本書の特徴としては、主人公の鹿目まどかさんの一人称で描かれるという点が挙げられます。

まどかさんが、主人公らしく、うじうじと思い悩み葛藤するさまが、まざまざと描き出されます。

また、まどかさんの一人称ですので、まどかさんが知り得ない情報は描かれないわけですが、キュゥべえさんのおかげで思念の交感ができたりする場合があるので、マミさんの名台詞「もう、何も怖くない」も、しっかりと描かれます。

この天にも昇るようなマミさんの歓喜と、この後訪れる展開との落差が、挿絵の効果もあいまって、たいへんなことになっています。



上巻では、親友の美樹さやかさんを投げ捨ててしまうという衝撃の、「こんなの、絶対おかしいよ」まで。

気になるところで区切ってくださったものです。
下巻を読まないわけにはいきません。



後書きの解説は田中ロミオさん。
元(?)同業者として、複雑な心境なのではないかしら。