歌川国芳

浮世絵太田記念美術館「没後150年記念 破天荒の浮世絵師 歌川国芳」へ行ってきました

幕末の絵師、歌川国芳の展覧会です。

6月中は、前期「豪快なる武者と妖怪」編です。

勇壮な武者絵から、不気味な妖怪絵まで、力強い作風の作品群でした。

とくに、3枚の絵を並べて1枚の絵になっている、三枚続の、大きさもさることながら、画面いっぱいを使った迫力ある構図に圧倒されます。

コイやらワニやらクジラやらガマガエルやらといった動物から、龍や雷のような幻獣、さらには不気味な骸骨まで、様々な生き物が、枠いっぱいにはみ出さんがばかりに描かれています。

また、水滸伝やら太平記やらといった武勇伝に取材した武者絵も、筋骨隆々とした人物の覇気が身から溢れるようにみち満ちています。

睨みをきかす眼光には、黒目に白いハイライトが入っていて、鋭さをいや増しているかのようです。



今回は、「勇」と「怪」に重点を置いた展示でしたが、
7月になると後期「遊び心と西洋の風」として、展示内容がガラッと入れ替わるようなので、そちらもたのしみにいたしたく。

リピーター特典があるようなので、半券をなくさないように気をつけなくちゃです。