ちはやふる 下の句 感想

映画「ちはやふる 下の句」を観ました。
5月3日、川崎チネチッタにて。
原作途中まで既読。

百人一首競技かるたのお話。

原作の記憶が朧気ではありますが、おそらく、ずいぶんと構成を変えていると思います。
新さんとクイーン・詩暢さんとの関係がここまで親密な印象はあまり無かったような気がします。
もちろん旧知の仲で相当な因縁があるという話は原作でもあったと思いますが、永世名人の葬儀に親族の側で参列するほどだとは思っていませんでした。
原作では新さんに近所の幼なじみの女の子がいたような記憶があるのですが、なんとなく、その要素を詩暢さんに融合させているような気がします。
詩暢さんから見ても、原作でお菓子を配り歩く名人みたいな部分を新さんに見ているというか。

ともかく、新さんと詩暢さんとの接点がより緊密になっていて、人物関係が整理されてシンプルになった印象かもしれません。
作中世界の広がりは少しコンパクトになってはいるものの、映画作品としてのまとまりとしてはグッと引き締まっているように感じます。
ラストのあの場面、まさしく夢のような顔ぶれでの対決です。
すごく綺麗な結末でした。

追記:
あのタオルを介することで千早さんと詩暢さんとの因縁がより強く増している展開もいい感じでした。

詩暢さんの詩暢さん感はすごいです。
セリフも表情も。
とくに笑顔が、なんかすごいです。はじめのうちの他人を見下してるような笑顔だったのが、千早さんが「しのぶれど」を取ってからはなんだかもっと違った、かるたを楽しんでいるような笑顔に変わったように見えました。
女優さんってすごい。
今後続編があるとしてもさすがに詩暢さん激太り事件を再現することはないだろうと思いたいところではありますが。

余談。

  • 新さんが先にこけて、後から千早さんが落ちていったはずなのにどうしてあんな体勢になったのかしら。
  • 目薬を他人と貸し借りしちゃいけないのではなかったかしら。
  • (書くべきことを思いつかない)