シンドバッド 感想

映画「シンドバッド 空とぶ姫と秘密の島」を観ました。(7月4日観賞分)

3部作の1作目。

実は、千夜一夜物語的なアレの原作(?)をちゃんと読んだことがないもので、よくわからない部分も多いのですが、
ひとまずはオーソドックスなボーイ・ミーツ・ガール的な冒険譚を期待すればいいのではないかと思います。

絵柄がなんとも懐かしいような感じです。

あまりジブリジブリ言うのは恥ずかしいですが、『天空の城ラピュタ』あたりの活劇っぽさを受け継いでいるように見受けられました。

空から馬とお姫様が降ってきたり、青色ではなくて緑色の不思議な力を秘めた石だったり。

お姫様も、宮崎駿作品のヒロインだと言われたら信じることができそうな、強くて気高くて美しい感じではないかと思います。

シンドバッドさんとお母さまの別れの場面の静謐な感じも、よかったです。

お母さまは、どことなくオールドタイプな、いわゆる「待つ女」っぽい感じではあります。
夫の人は海へ出たまま消息不明っぽい。

女手ひとつでシンドバッドさんを立派に育て上げた、というようにも見えます。

が、エロマンガに汚染された脳には、母親の息子に対する固執が、もっと別種の何かのようにも見えてしまいかねません。

本編はいたって健全だというのに、困ったものです。

3部作ということなのでぜひとも続きも観たいのですが、上映館がもう少し増えるといいなー、と期待します。

シンドバッド 空とぶ姫と秘密の島 (小学館ジュニア文庫)

シンドバッド 空とぶ姫と秘密の島 (小学館ジュニア文庫)